

執筆者:nobrand
顧客の意識を変えるアプローチ
- 2013年07月08日
- 他社の取組
定期的に歯医者さんに来てもらうアプローチ
歯医者さんとは、みなさんもご存知の通り、歯が痛くなったら通う専門クリニックです。
つまり、歯が痛くなった、詰め物がとれた、歯が抜けた、などなど…..
主訴があって初めて通う医療機関である、という認識でしょう。
しかし、歯科医院の役割として、もう一つ大きな役割がある事をご存知でしょうか?
それは、予防歯科という役割です。
歯医者さんに歯の治療をしに行くのではなく、歯の治療をしなくても良いように処置をしてもらうために患者さんに通っていただくのが、もう一つの歯科医院の役割なのです。
しかし、残念な事に、一般の消費者には、まだまだこの感覚が浸透していません。
できるだけ歯医者さんには通いたくないし、できるだけ短い期間で治療を終えたい。
治療が終わったら、しばらくは歯医者さんに通いたくない。
これが、多くの消費者のみなさんに共通する想いでしょう。
でも、よく考えてみてください。
歯医者さんに治療で通うと、痛い思いをし、治療費がかさみ、歯が抜けてしまったおりには、もう歯は生えてきませんので、入れ歯などで不自由な思いをします。
インプラント治療を余儀なくされた日には、高額な治療費がかかります。
そういう意味でも、歯を大切にして、歯の治療をしなくても良い口腔環境を維持する事が、どれだけ経済的であるかが分かります。
そこで、最近の歯医者さんでは3ヶ月に一度の定期検診(メンテナンス)を推進しています。つまり、3ヶ月に一度は、お口の中をチェックし歯石をとったりして、早期診断・早期治療はもとより、虫歯や歯周病にならないようにアプローチしています。
しかし、急に『3ヶ月に一度クリニックにおいでください!』と、なんとなく患者さんにお伝えしても、なかなか定着するのは困難な状況です。
少しずつ意識を変え、必要性を啓蒙し、習慣として歯科医院に通ってもらうまで、歯科医院側の努力と工夫が必要なのです。
カレンダー式の診察カード
そこで先日、ある歯科医院さんに提案したのがカレンダー式の診察カードです。
カードの中面は、12ヶ月分のカレンダーになっていて、3ヶ月に一度検診にきてくれたら○をつけていきます。もちろん、12ヶ月ですので、1年に4回分の○がつけられるようになっています。
4回目の検診では、何か新たなイベントを提供してもいいでしょう。
とにかく、3ヶ月に一度は、メンテナンスに歯科医院に来院することを意識付けしていきます。
このように、顧客の意識を変えるためのアプローチをする時は、目に見えて顧客が達成感のあるツールを用意することが大事です。
それらは、決してだいそれたものでなくてもいいのです。
啓蒙が必要なアプローチの場合は、販促ツールもひとひねりもふたひねりも必要な事が多いですね。