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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

Q&A試し印刷はしてもらえますか?

<記事の概要>

色校正には『本機校正』と『簡易校正』があります。色味が気になる場合には、本機校正か簡易校正を行いチェックすることが、安全に印刷物を作成するコツです。色校正について解説しました。

1印刷をかける前に試し刷りをする色校正

時々、印刷をかける前に、どのような仕上がりになるのか確認したいというお客さまがいらっしゃいます。
基本的に、印刷しあがりの確認のための試し刷りは『色校正』と呼ばれ、別費用がかかるオプションになります。

よって、制作開始前に提示された見積もり書の中に『色校正費用』が含まれている場合は問題ありませんが、含まれていない場合には、印刷前に確認する必要があります。最近では、コストカットのために『色校正』を割愛する印刷がほとんどですが、アパレルメーカーさんや色味を正確に表現したい場合など、仕上がりに高い精度を求める方は、できるだけ色校正を行ったほうが安全です。

また、色校正には『本機校正』と『簡易校正』があります。
ご要望に応じて選択することができます。

2本機校正

『本機校正』とは、実際の印刷で使用する印刷機で実際の印刷紙を使用して印刷を行います。

できるだけ、実際の紙質にて色味を確認されたい方におすすめです。例えば、写真集や美術作品など、実際の色味等の確認にご利用ください。印刷の仕上がりに高い精度を求められる方は『本機校正』をお選び下さい。本機校正は簡易校正よりも1回あたりの費用が高くなります。

A4・片面カラー 11,000円〜

3簡易校正

本機校正ではなく、もう少し簡単な方法で印刷仕上がりを確認する方法が『簡易校正』です。印刷は、本印刷機ではなくオンデマンド印刷機、または、インクジェットプリンタにて印刷を行います。実際の印刷機ではありませんので、あくまでも念の為の確認という場合に選択されます。

オンデマンド印刷機での出力の場合は、実際の紙質に近い用紙に出力します(コート紙・マット紙・上質紙のいずれか)。
インクジェットプリンタでの出力の場合はインクジェットプリンタ専用紙(厚手のコート紙またはマット紙)で出力します。

いずれも本番で使う紙ではありませんのでご注意ください。

本機校正とは異なる校正のやり方ですので、実寸の仕上がりイメージを確認されたい場合には有効ですが、実際の印刷とは色味が異なりますので、実際の色味を確認したい場合は本機色校正を選ぶほうが無難です。また、簡易校正で出力された文字は、実際の印刷と比較すると、若干文字等が太く印字されますので、注意が必要です。しかし、本機校正よりも安価に印刷イメージを確認できるというメリットがあります。

A4・片面カラー 3,500円〜

4色校正のよくある勘違い

色校正は、いわゆる『試し刷り』とされるものですが、色校正は「誤字脱字」などの文字の間違いなどをチェックするものではありませんのでご注意ください。あくまでも印刷の仕上がりイメージの確認ですので、色校正にかける時点では、すべての校正が完了している必要があります。

色校正の段階で誤字脱字などのエラーが見つかった場合には、間違った部分を修正し、再度、印刷会社にデータ入稿をしなければなりません。再入稿は印刷エラーの元になるだけでなく、別費用がかかり、さらには納期も延びてしまいます。色校正の前に、すべての文字チェックは完了しておきましょう。

5色校正にかかる日数

また、印刷前に色校正を入れる場合には、できるだけ納期に余裕を持つように設定しておきましょう。
万が一、仕上がりイメージが思ったものではなくデータの差し替え等が起こった時に、修正⇒再入稿の日数分延長します。

さらには、色校正には2〜3営業日ほどかかります。色校正の確認・返事などのタイムラグを考えると、1週間くらいは余裕をみておいたほうが良いでしょう。

6色校正で修正が生じた場合

もしも、色校正の段階で修正が生じた場合には、その内容によっては作業費がかかる場合がございます。
例えば、想像していた青の色と違った場合、データを調整して再度入稿しなおす必要があるからです。
さらには、修正したデータの再確認として、再度、色校正を行う場合もあります。そうなると、色校正の回数ごとに費用がかかりますのでご注意ください。

7会社のプリンターでの確認

最後に、もう一つ大切な説明をしたいと思います。
実際の印刷の仕上がりを確認するために、会社のプリンターで出力した色味を参考にしてはいけないという事です。会社のプリンターと印刷機の出力方法は、全く別物です。大きく色味が異なります。

時々、『会社のプリンターで出したら色がおかしい』というお話を聞く場合がありますが、それは当然です。

むしろ、仕上がりの色味は、パソコン上でみるPDFの方が近いともいえます。会社のプリンターは全く違う色にでますので、文字のチェックのみにとどめておく事をおすすめいたします。

やはり、色味が気になる場合には、本機校正か簡易校正を行いチェックすることが、安全に印刷物を作成するコツになると思います。

後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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