執筆者:後藤ようこ YouTubeAI音楽チャンネルで1ヶ月で1,000人突破!収益化&公式アーティスト認定までの全プロセス 2025年02月18日 ノウハウ <記事の概要> はじめて作ったYouTubeチャンネル。AI音楽チャンネルで1ヶ月で1,000人突破!収益化&公式アーティスト認定までの全プロセスをご紹介します。 目 次 1AI音楽をYouTubeで発信しようと思った理由 2この記事で得られること(具体的なノウハウと成功の流れ) 3AI音楽チャンネルの立ち上げ(基本設計の重要性) 4使用したツールやAI(音楽生成&編集) 5チャンネルアート&ブランド作り(アイコン・バナー・説明文) 61ヶ月で登録者1,000人達成するための戦略 7ショート動画はAI音楽チャンネルには不向き 8収益化条件クリア&マネタイズ 9公式アーティストチャンネル(OAC)認定の流れ 10[注意しよう]音楽チャンネルの動画を個人のSNSに投稿しないほうがいい 11AI音楽チャンネルを成功させるポイント(まとめ) 1AI音楽をYouTubeで発信しようと思った理由 2024年8月。 弊社はAI生成の音楽チャンネル『Lo-Fi Cinematic Music』を立ち上げました。 AI技術が進化する昨今。 「音楽もAIで作れる」ということに興味を持ちました。 これまで音楽は作曲家やプロデューサーのスキルが必要とされる分野でした。しかし、AIの進化によって誰でも高品質な楽曲を生み出せるようになっています。 特にYouTubeは音楽コンテンツとの相性が良く、視聴者が無料でアクセスできるため、Spotify(スポティファイ)やApple Musicと比べても気軽に楽しめるという利点があります。 さらに、動画と組み合わせることで視覚的なインパクトを与えられるうえ、ショート動画の流行によって短尺の音楽コンテンツが伸びやすい環境が整っていることも魅力の一つです。 音楽チャンネルが“旬”だった 音楽チャンネルを立ち上げたもう一つ大きな理由は、「YouTubeで音楽チャンネルが伸びやすいタイミングだった」こと。特に以下の流れがありました。 ショート動画の普及 : ショート動画経由で音楽がバズりやすい。 YouTubeがSpotify的な使われ方をしている: 作業用BGM・ループ系動画の需要増加。 AI音楽がトレンドになり始めた : 「AI作曲」というテーマ自体が注目されていた。 このタイミングを活かせば、短期間でチャンネルを伸ばせる可能性が高いと判断し参入しました。 YouTubeのアルゴリズムや運営ノウハウを知りたかった 今回の挑戦には、YouTube運営のノウハウを実践的に蓄積したいという目的もありました。 これまでの経験から、YouTubeは「再生回数」よりも「視聴維持率」や「クリック率(CTR)」を重視する傾向があると感じていましたが、実際に 「チャンネルをゼロから立ち上げて、どのように伸びるのか?」 をデータとして記録し、経験値を積みたかったのです。 具体的には、 YouTubeのSEO(タイトル・タグ・説明文の影響) おすすめ動画に乗る条件(アルゴリズムの傾向) ショート動画と長尺動画の違い(登録者増加に与える影響) 収益化までの流れや審査基準のリアルな体験 といった要素を、自分で試しながら学ぶことで、顧客へのサポートとしてのYouTube戦略を提案できるのではないかと考えました。 AI音楽の可能性を探ることに加えて、「YouTubeの仕組みを深く理解する」 というのも大きなモチベーションでした。 目標(登録者1,000人&収益化、公式アーティストチャンネル獲得) このチャンネルを立ち上げるにあたり、まず明確な目標を設定しました。 最初の目標は「1ヶ月で登録者1,000人を達成し、収益化すること」 でした。チャンネルが収益化できるYouTubeパートナープログラム(YPP)に参加するためには、「登録者1,000人+総再生時間4,000時間」または「ショート動画1,000万回再生」の条件をクリアする必要があります。 ➡ YouTubeパートナープログラム(YPP) これらを達成するために、長尺動画とショート動画を組み合わせた戦略で伸ばすことを計画しました。 次の目標は 「YouTube公式アーティストチャンネル(OAC)の認定を受けること」です。 OACを取得すると、検索結果やYouTube Musicとの連携が強化され、公式アーティストとしての信頼性も高まります。そのため、YouTube Musicでの配信方法を取り入れつつ、チャンネルのブランド化を進めること も重要視しました。 ➡YouTube公式アーティストチャンネル(OAC) 2この記事で得られること(具体的なノウハウと成功の流れ) この記事では、AI音楽チャンネルを1ヶ月で成長させ、収益化&公式アーティスト認定を達成した方法を具体的に解説します。 読者が得られること AI音楽チャンネルの立ち上げ方と必要なツール 1ヶ月で登録者1,000人を突破する戦略 収益化の条件や審査の流れ 公式アーティストチャンネル(OAC)取得の手順 AI音楽に興味がある人や、YouTubeで音楽チャンネルを成長させたい人に向けて、実践的なノウハウをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。 3AI音楽チャンネルの立ち上げ(基本設計の重要性) AI音楽チャンネルを成功させるためには、初期の設計が重要です。 「とりあえず動画を作って投稿する」のではなく、最初のコンセプト設計や使用するツールの選定をしっかりすることで、後々の伸び方が大きく変わります。ここでは、実際にチャンネルを立ち上げたときに意識したことや、やってみて失敗した経験談なども解説します。 チャンネルのコンセプト設定(ジャンル・ターゲット) YouTubeでAI音楽チャンネルを立ち上げる場合には、主に以下の点を定めてからとりかかります。 どんなジャンルの音楽を作るのか? どんな視聴者に向けて発信するのか? これらを最初に決めておくと、軸がブレずに成長しやすいです。 これは、チャンネルの成功に大きく関わります。 そして、途中でこれらを変更するのは不可能と考えて始めましょう。 まずは、ジャンルと視聴者層を明確に決定します。 ジャンルの決め方 AI音楽と一言で言っても、様々なスタイルがあります。 自分はどのジャンルで攻めていきたいのかを決定します。 このとき、競合チャンネルのリサーチが必要なのは、いうまでもありません。視聴者に受け入れられているチャンネルの市場調査をしてからジャンルを決めます。 Lo-Fi・ Chill系: 勉強・作業用BGMとして需要が高い シネマティック・アンビエント系: クリエイター向け、ゲーム・映像用BGMにも使われる ボカロ風・シンセポップ: ボーカルAIを活用した楽曲でファンをつけやすい トレンド系リミックス: 流行りの曲をAIでアレンジしてバズらせる トレンド系リミックス: 流行りの曲をAIでアレンジしてバズらせる ターゲットの明確化 視聴者層(ターゲット)を絞ることで、早期に視聴者がファンになりやすくなります。 例えば、 勉強や作業に集中したい人向け リラックスできるBGMが欲しい人向け AI音楽に興味があるクリエイター向け ターゲットによって戦略が変わるので注意が必要です。 経験談(失敗談) 私たちは最初、チャンネルの設計が甘く、途中で方向性がブレてしまいました。最初はBGMとして使ってもらえるようなアンビエント系(インストゥルメンタル)の音楽を投稿していましたが、思ったように再生数が伸びず、数本目から歌詞付きの洋楽R&B・バラードに切り替えました。 すると、これが大当たり。ある動画は 再生回数20万回 を超えるヒットになりました。 しかし、これはあくまで結果論。 やはり 最初にチャンネルの方向性をしっかり決め、どのジャンルで、どのターゲット層に向けて配信するのかを明確にしておくこと が重要だと痛感しました。 特に、チャンネル登録者が1,000人を超えると、視聴者層に合わない音楽を投稿しても再生数が伸びにくくなる ため、途中で方向転換するのが難しくなります。(これが本当に怖い…) 後から苦労しないためにも、最初のリサーチとチャンネル設計をしっかり行ってから取り組むことをおすすめします! 登録者1人から1ヶ月で1,000人になったアクセス解析 4使用したツールやAI(音楽生成&編集) AI音楽チャンネルを作る上で、どのツールを使うかも重要です。 ツールには様々ありますが、その中でもわたしたちが使っているツールを紹介していきます。 ツールを選択するときは、コストと機能のバランスで考えていくと良いでしょう。 AI音楽生成ツール(Suno) 私たちは 「Suno(スノ)」 を使って楽曲を制作しています。Sunoは、歌詞付きの楽曲をAIで自動生成してくれるWebサービスです。オンライン上で作曲ができます。 ➡SUNO 使い方はとてもシンプルで、作りたい楽曲の歌詞とスタイルを入力するだけで、数秒で音楽が完成します。最初は思い通りの曲ができず試行錯誤しましたが、コツをつかむうちに精度が上がり、今では比較的理想に近い楽曲を作れるようになりました。Sunoは無料でも使用可能ですが、1日に作れる曲数が少ないので、本格的に楽曲作成する場合は有料版にする必要があります。 また、英語の歌詞についてはChatGPTも活用しています。Sunoでも歌詞を作れますが、少しワンパターンになりがちなため、ChatGPTを併用することでよりクオリティの高い歌詞を作成できます。 Sunoでの作曲は、コツをつかむまで時間がかかるため、早く始めた人ほど多くのノウハウを蓄積できます。 その他にもいくつか生成AIがあるようですが、使用したことがないので、この記事では割愛いたします。 音楽編集ソフト(GarageBand) 音楽編集には GarageBandを使用しています。 ただし、動画編集アプリでもカットやフェードアウトなどの簡単な調整ができるため、必ずしも音楽編集ソフトが必要というわけではありません。 音楽編集ソフトを使うメリットは、複数の楽曲を1本にまとめられる点や、微妙なフェードアウトの調整がしやすいことなどです。特に、動画編集の前に音源を一本化しておくと作業がスムーズになるため、GarageBandを活用しています。 動画編集ツール(Adobe Premiere Pro/Filmora) 動画編集には Adobe Premiere Pro と Filmora を使用しています。 最初は CANVA で編集していましたが、動画を書き出した後の音質が物足りないと感じたため、現在のツールに変更しました。CANVAは多彩なモーショングラフィックが使えて便利ですが、音楽チャンネルにとって音質の劣化は致命的です。Premiere ProとFilmoraに切り替えたことで、この問題は解消されました。 Premiere Pro はプロ仕様のため操作が難しく、必要最低限の機能だけを使っています。一方、Filmora は直感的に操作できるため、初心者にはFilmoraの方がおすすめです。 画像生成・サムネイル作成(Midjourney・CANVA) メインビジュアルとなる画像も AIを使ってオリジナルで作成しています。画像生成には「Midjourney」を使用しています。(英語で)プロンプトを指定するだけで高品質な画像を生成できます。 YouTubeで収益化するには オリジナルコンテンツであることが重要です。一般的な素材サイトの写真を使うとオリジナルと認定されない可能性があるため、画像もAIで独自に作成しています。 また、動画のサムネイル画像は視聴率を左右する重要な要素です。 サムネイルの作成には CANVA を使用し、視認性やデザイン性を意識して作成しています。 ※フォトショップやイラストレーターも使えますが、できるだけ短時間で完成できるようにこれらのツールを使っています。 AI音楽チャンネルといえども、音楽だけでなく、動画のクオリティも視聴者を引きつける重要な要素です。 そのため、ビジュアル面もしっかり作り込むことを意識しました。 経験談(失敗談) 楽曲の方向性と同じように、メインビジュアルやサムネイルの世界観も途中で変更しないほうが良いです。 ある程度チャンネル登録者が増えた後にサムネイルのデザインを変えると、視聴者が混乱し、クリック率が下がる可能性があります。 そのため、最初に方向性をしっかり固めることが重要です。 私たちのチャンネルでは、リアリティのある女性のビジュアル で統一してきました。これが正解だったのかは分かりませんが、途中で「イラストもいいかも…」と迷ったこともあります。しかし、方向性を途中で変えるリスクを考え、最初に決めたテイストを維持することにしました。 やはり、チャンネル設計は最初の段階でしっかり決めておくのが大切ですね。 Midjourneyで作った女性の画像 5チャンネルアート&ブランド作り(アイコン・バナー・説明文) YouTubeでAI音楽動画の再生数を伸ばすためには、「パッと見たときの印象」がとても重要です。 「なんとなくチャンネルを作る」のではなく、統一感のあるデザインを作り込むことで、視聴者の記憶に残るチャンネルになります。結果的にファンがつくようになり、チャンネル自体が盛り上がっていきます。 YouTubeのチャンネルアート完全ガイド YouTubeのチャンネルアートとは、チャンネルのビジュアルを決める重要なデザイン要素のことです。 主に 「アイコン(プロフィール画像)」と「バナー」 の2つがあり、それぞれ役割が異なります。 ➡ チャンネルのブランディングを管理する アイコン(プロフィール画像)とは? チャンネルの顔 となる画像で、コメント欄や検索結果にも表示されます。 丸い形で表示されるので、角が切れるのを考慮しましょう。 おすすめサイズ:800×800px(アスペクト比 1:1) ファイル形式:PNG / JPEG / GIF(アニメーション不可) アイコンのポイント シンプルで視認性の高いデザインにする(小さく表示されても見やすく) チャンネル名やコンセプトに合ったデザインを選ぶ ロゴやキャラクターを使うと覚えやすい 背景に濃い色をいれると目立つ イラストなども良いが、ゴチャゴチャしないビジュアルにする 98×98ピクセル以上、4MB以下の画像。PNG または GIF(アニメーションなし)ファイルを使用。画像は YouTubeコミュニティガイドラインを遵守したものである必要があります。 AI音楽チャンネルの雰囲気を表現するアイコンとバナーデザインにしましょう。 Lo-Fi系のチャンネルなら落ち着いた色が良いですね。 エレクトロ系なら未来感のあるデザインが良いでしょう。 YouTubeで表示されるのは、とても小さいサイズになりますので、アイコンには文字を入れすぎず、シンプルで見やすいものにしましょう。色が濃い方が目立つと思います。 スマホでも違和感なく表示されるように配置を調整します。 バナー(チャンネルアート)とは? チャンネルページの最上部に表示される大型の画像 PC・スマホ・TVなど、表示されるデバイスによって見え方が変わる おすすめサイズ:2560×1440px(重要部分は中央の 1546×423px に収める) ファイル形式:PNG / JPEG バナーのポイント チャンネルのコンセプトやジャンルが一目でわかるデザインにする PC・スマホ・テレビで表示範囲が変わるので、中央に重要な情報を配置する キャッチコピーやSNSリンクを追加すると効果的 すべてのデバイスで最適に表示されるように、2048×1152 ピクセル以上、6 MB以下の画像を使用。 アイコンとバナーの違いまとめ チャンネル説明文(About欄) チャンネルの説明文は、どんな音楽を提供するチャンネルかを明記します。 また、SNSリンクを載せたり(拡散のため)、投稿頻度を書くと信頼度もアップします。(例:「毎週〇曜日に新曲アップ!」) 動画の統一感 必ず、サムネイルのデザインは統一しましょう。(AI音楽感を出すためにビジュアルを工夫) 動画のタイトルに法則を作ることで、視聴者さんに気づいてもらいやすくなります。(例:「【作業用BGM】AIが作ったLo-Fiビート集|リラックス・集中用」) ワンポイントアドバイス 実は、YouTubeアルゴリズムはサムネイル画像に入っている文字や、動画コンテンツに入っている文字も認識して検索結果に表示していると言われています。 よって、チャンネルのテーマを表すキーワードは、サムネイルや動画の中に入れたほうがいいようです。 もちろん、見にくくなるほどゴチャゴチャいれる必要はありませんが、全く文字を入れないよりは入れたほうがYouTubeアルゴリズムに認識してもらいやすいと言われています。 61ヶ月で登録者1,000人達成するための戦略 AI音楽チャンネルを急成長させるためには、「どんな動画を、どの頻度で、どのように投稿するか?」 をしっかり設計することが重要です。 特に、YouTubeのアルゴリズムに最適化するためには、コンテンツ戦略(投稿頻度・動画の内容・タイトル&サムネの工夫)が鍵になります。 投稿頻度(初速が重要) チャンネル開設から最初の1ヶ月間は、「とにかくYouTubeに認識されること」 を最優先にしました。そのため、投稿頻度は「週3〜5本」 を目標に設定。 ここが最も辛いところです。 チャンネルを立ち上げると、最初、YouTubeアルゴリズムは優先的に回ってきてくれます。そこで視聴者の興味を大きく引くことで、さらに露出度があがります。チャンネル立ち上げの初速がとても重要なので、ある程度動画の本数をためてから取り組むのも手ですね。 通常動画(長尺)とショート動画の役割 通常動画(長尺)は、作業用BGMやループ動画として活用できるように制作します。 ショート動画 は、AI音楽を使った 「○○風AIソング」「人気曲をAIで再現」 など、バズりやすいテーマを意識して投稿するのもいいでしょう。 特にショート動画は 「YouTubeのおすすめに乗る確率が高く、拡散力がある」 ため、できるだけ投稿したかったのですが、AI音楽チャンネルでショート動画を活用しているチャンネルがなく、数本試してみましたが、あまり効果がみられませんでしたので長尺動画に専念することにしました。 動画の内容(AI音楽+映像/ループ系/○○風カバー etc.) 音楽チャンネルの動画のコンテンツは、以下の3つのタイプに分けられます。 私達は、AI音楽×映像(オリジナル楽曲)のチャンネルとしています。 他にも、手法はありますので、どれが良いか検討して取り組むのが良いでしょう。 AI音楽×映像(オリジナル楽曲) AIが作曲したオリジナル楽曲を高品質な映像とセットで構成された動画。「AIが作ったLo-Fi BGM|リラックス・集中用」 のようなタイトルで、作業用BGMとして活用できる動画にできます。 ビジュアルにもこだわる(AI生成画像 or シネマティックな映像を使用)。 ループ系BGM(作業用・睡眠用) 1〜2分のAI楽曲をループして30分〜1時間の長尺動画を作る方法もあります。タイトルに「作業用」「勉強用」「睡眠用」 などのキーワードを入れてSEOを意識するとヒットしやすいです。ループ系動画は総再生時間を稼ぎやすいので、収益化条件(4,000時間)に貢献します。 ○○風カバー(トレンド曲+AI) 流行の曲をAIで再現(例:「AIが〇〇の新曲を作ったら?」)する方法もあります。映画やアニメの音楽をAIでアレンジ(例:「ジブリ風AIピアノ曲」)。トレンド曲や人気アーティストのスタイルを取り入れることで、検索からの流入を狙います。ただし、著作権の問題もあるため、カバー曲は視野にはいれませんでした。最終的に収益化をめざしますので著作権問題はクリアにしておきたかったためです。 ワンポイントアドバイス 一時、簡単に長尺の音楽動画が作れるからと、同じ曲のループを作る傾向がありました。よく聞いていると、同じ曲がループしている動画を見かけたことはないですか? 同じ曲のループは動画を作るのも簡単なのですが、YouTube側にオリジナルコンテンツとして認められにくいので収益化しずらいという情報が流れました。(収益化の審査が通らない) 実際はどれくらい収益化できないのかは調査しきれていませんが、せっかくチャンネルをつくっても収益化できなければ意味がないので、そのリスクを回避するために、すべてオリジナルの楽曲にすることを選択しています。 SEO対策とアルゴリズム攻略 YouTubeのアルゴリズムは「視聴者がどれだけ動画に関わるか(エンゲージメント)」を重視しています。 つまり、「いいね数」・「コメント数」・「視聴時間が多い」動画ほど、YouTubeに「価値のあるコンテンツ」と判断され、より多くの人におすすめされる仕組みです。 そのため、できるだけチャンネル登録者を増やすためには、いいね・コメント・視聴時間を増やしてアルゴリズムに好かれる動画を量産していく必要があります。 自分がどんな動画を作りたいか?という視点よりも、ユーザーがどんな動画を好むか?という視点で動画を作成していきましょう。 いいねをもらう(エンゲージメントを高める YouTubeの動画が 「おすすめ」や「関連動画」に表示されるかどうかは、視聴者のリアクションが大きく影響します。その中でも「いいね」 は重要な指標の一つです。 「いいね」を増やす工夫 動画の冒頭や終わりで「いいね」を促しましょう。「この動画が良かったら、ぜひ高評価お願いします!」とシンプルに伝えてよいです。最初の10秒以内に「いいね」をお願いすると、押してもらいやすいと言われています。 ショート動画でも「いいね」アクションを促しましょう。「AIが作ったこの曲、どう思う?気に入ったら高評価してね!」と投げかけてみましょう。 「いいね」を押すメリットを伝えましょう。「高評価が多いと、楽曲制作の励みになります」などと伝えると、視聴者も協力しやすいです。 コメントをもらう コメントを多くもらうとYouTubeに評価されやすいです。そしてコメントには、適宜返信しましょう。(コミュニティの活性化)YouTubeのアルゴリズムは 「コメント数が多い動画」を「視聴者が関心を持っている動画」と判断します。そのため、コメントを増やすこともSEO対策の重要なポイントです。 コメントを増やす工夫 動画の最後に「質問」を投げかける: 「どんなジャンルのAI音楽を聴いてみたいですか?」 「AIが作ったこの曲、どう思いましたか?感想を教えてください!」 アンケート風の選択式コメントを促す ネガティブなコメントも活かす 批判的なコメントが来ても削除せず、ポジティブに対応しましょう。「貴重な意見ありがとう!次の曲作りに活かします!」 コメントには必ず返信する: コメントをもらったら、できるだけ 「早く」「丁寧に」返信 することで、コミュニティが活性化しやすくなります。 YouTubeのAIは、「コメントが増えている=人気動画」 と判断し、さらに動画をおすすめしてくれるので、コメントのやり取りを増やすことが大切です。 視聴時間を長くする(再生維持率UP) YouTubeは 「最後まで視聴される動画」を高く評価します。そのため、視聴時間を伸ばす工夫をすることで、YouTubeのおすすめに乗りやすくなります。 視聴時間を伸ばす工夫 最初の5秒で興味を引く: AI音楽動画の場合、最初の5曲くらいまでは視聴者の記憶に残りやすいインパクトのある楽曲をいれましょう。 視聴者を飽きさせない工夫 音楽動画の場合、楽曲の構成にメリハリをつけて視聴者を飽きさせない工夫が必要です。同じような楽曲が続くよりも、少し明るい曲としっとりした曲を、バランスよく組み合わせましょう。 関連動画に誘導する(次の動画へ) 動画の最後に「この動画もおすすめ!」と別の動画を紹介しましょう。プレイリストを作り、連続再生を促します。 動画の長さは1時間(60分)を目安に 音楽動画の場合、やはり1時間の長尺動画が視聴時間を稼ぐのに有効です。クリックした人が全員最後まで聞いてくれるわけではありませんが、1本の動画が1時間を超えるものは、結果的に、総再生時間が長くなるチャンスがあります。 7ショート動画はAI音楽チャンネルには不向き 昨今、YouTubeショートが流行していますが、個人的にはAI音楽チャンネルには向かないと考えています。ショート動画は視聴回数を稼ぎやすい一方で、AI音楽チャンネルの成長には以下のデメリットがあります。実際に、長尺動画のAI音楽チャンネルで成功しているチャンネルでも、あまりショート動画に力を入れていないチャンネルが多いです。 よって、どうせ労力を注ぐなら、ショート動画よりも長尺動画の方がよいと考えています。 ただ、現在1分までの制限のあるショート動画ですが、近々、3分に延長されるという話があります。そうなると話は変わってきます。 1分の場合、1曲丸ごとショート動画にすることができず、途中で曲が切れてしまいます。しかし、3分になれば2分代の曲であれば、まるごと1曲分がショート動画に入ります。 そうすることで曲を丸ごと聞いてもらえるチャンスができるため、チャンネル登録者を増やすための戦略の柱に組み込むことができるようになります。現段階でのショート動画のデメリットは以下のとおりです。 ショート動画は「視聴時間」が短く、収益化につながりにくい YouTubeの収益化条件には「4000時間以上の総再生時間」(もしくはショートの再生回数1000万回)が必要です。しかし、ショート動画は1本あたりの視聴時間が極端に短いため、AI音楽チャンネルのような長時間再生されるコンテンツとは相性が悪いです。 AI音楽チャンネルでは、長時間再生されることが重要です。そのため、ショート動画だけでは収益化のハードルが高く、効果的な戦略とは言えないです。ショート動画の労力にまわすなら、長尺動画を作る労力に割いたほうが収益化には貢献します。 ショート動画は「アルゴリズム」が違うため、ファンの定着につながりにくい YouTubeのアルゴリズムでは、ショート動画の視聴者と通常の動画の視聴者は分けて扱われるため、ショート動画を見た人がAI音楽チャンネルのロング動画を視聴するとは限りません。 そのため、ショート動画をたくさん投稿すると、通常の長い動画が視聴者におすすめされにくくなります。 ショート視聴者は「次々と短い動画を楽しみたい人」が多く、AI音楽のような長時間コンテンツには興味を持たない可能性が高いです。 そのため、ショート動画は「短時間のエンタメ向け」と割り切りましょう。AI音楽チャンネルとはターゲットが異なるため、長時間のプレイリスト動画を軸にした方が戦略的に正しいと考えています。 ショート動画は「広告の単価」が低く、収益になりにくい YouTubeショートは、通常の動画と異なり、広告の単価(CPM)が低いという問題があります。AI音楽チャンネルは広告収益が主な収入源になりやすいため、単価の低いショート動画に力を入れると、収益性が下がる可能性があります。 そのため、AI音楽チャンネルで稼ぐなら「長尺動画」一択がおすすめです。ショート動画は収益性が低く、メイン戦略には向かないと思います。 AI音楽チャンネルでは、最低でも1時間の動画を作るのが普通です。できれば2時間くらいの長い動画も有効です。そのため、動画の作成に、それなりの時間がかかります。 そのため、ショート動画ではなく「長時間再生されるプレイリスト動画」を軸にした戦略がベストだと考えています。 8収益化条件クリア&マネタイズ YouTubeでチャンネル登録者が1,000人を超えた頃を見計らって、次のステップは収益化に向けての準備をしていきます。 収益化するためには YouTubeパートナープログラム(YPP) の審査条件を満たし、申請&承認を受ける必要があります。ここでは、収益化の条件・申請プロセス・実際の収益源について簡潔に解説します。 YouTubeパートナープログラム(YPP)の審査条件 YouTubeで収益化するには、以下のいずれかの条件をクリアする必要があります。 収益化の2つの条件(どちらかを満たすこと) 登録者数 1,000人+総再生時間 4,000時間(過去12か月間) 登録者数 1,000人+ショート動画の総再生回数 1,000万回(過去90日間) ➡ YPPの公式情報 通常の長尺動画で収益化を狙う場合は、チャンネル登録者が1,000人にすることと、総再生時間4,000時間を目指す必要があります。ショート動画で収益化を狙うなら、バズるショート動画を量産し、1,000万回再生を突破する必要がありますが、AI音楽チャンネルの場合、ショート動画で再生回数を稼ぐのは難しいので、できれば長尺動画で狙っていった方が良いように思います。 収益化の申請プロセスと承認までの流れ 収益化条件をクリアすると、YouTubeからYPPの申請ができるようになります。 よって、次にYouTubeパートナープログラム(YPP)に申請します。 収益化の申請手順 「YouTube Studio」にログイン 「収益受け取り」タブを開く 「申し込む」ボタンをクリック AdSenseアカウントを作成またはリンク(広告収益を受け取るために必須) YouTubeの審査を待つ(通常2週間以内) 審査に合格するためのポイント 著作権違反の動画がないか確認しましょう。(AI音楽でも素材の権利には注意が必要です) コミュニティガイドライン違反がないかチェックしましょう。 再生回数の水増しや不正行為をしないようにしましょう。(違反すると審査落ち&BANの可能性) YouTubeの審査に通れば、動画に広告をつけて収益化が開始されます。 ワンポイントアドバイス YPPに申請できる条件をクリアした後は、すぐにYPPの申請ができるようになりました。しかし、その後、身分証明などの各種申請手続きがいくつかあるので、これらの申請を正しくスムーズに行えるようにしたほうがいいです。これが結構たいへんでした。 申請は不正のないようにみられるので、正しい書類を提示する必要があります。 収益化後の収入の内訳(マネタイズの方法) 収益化できるようになったら、YouTubeのさまざまな収益源を活用して安定した収入を得る戦略を考えましょう。以下がYouTubeの主な収益源です。 広告収益(YouTube広告) 動画の再生時に表示される広告からの収益が得られます。音楽チャンネルは「長尺動画」なら安定収益になりやすいです。 Super Thanks(視聴者からの投げ銭) 視聴者が動画に対して直接投げ銭できる機能があります。(動画投稿型のクリエイター向け)AI音楽チャンネルでも「オリジナル曲のリクエスト募集」などに活用できます。 メンバーシップ(月額課金) 「月額〇〇円で特典付きのメンバー限定コンテンツ」を提供できます」。AI音楽チャンネルなら「限定トラック」「制作の裏話」などを提供可能です。 YouTube Premium収益 YouTube Premium加入者が動画を視聴すると、視聴時間に応じて収益が発生します。長尺のBGM動画を出していると、この収益が積み重なりやすいです。 外部マネタイズ(NFT販売・配信・ライセンス販売など) 「AI音楽を配信サービスで販売」(Spotify, Apple Music, YouTube Music)したり、「企業向けにBGMライセンス販売」(ストックミュージックサイトに出品)も可能です。「NFT音楽」として販売(Web3市場での新たなマネタイズ) 9公式アーティストチャンネル(OAC)認定の流れ YouTubeで音楽チャンネルを運営するなら、「公式アーティストチャンネル(OAC)」 を取得するのが理想的です。 OACを取得すると、アーティストとしての認知度アップや露出強化が期待できるため、音楽チャンネルとしての信頼性も向上します。 ここでは、OACのメリット・申請条件・認定プロセスと注意点について詳しく解説します。 ➡ 公式アーティスト チャンネルについて 公式アーティストチャンネルとは?(メリットと権利) 公式アーティストチャンネル(Official Artist Channel, OAC) とは、YouTubeが認定した 「公式のアーティストチャンネル」です。通常のYouTubeチャンネルとは異なり、以下のようなメリットがあります。 アーティスト認定バッジが付く: チャンネル名の横に ♪マークが表示され、公式のアーティストチャンネルであることが一目で分かるようになります。 YouTube Musicと連携: OACになると、YouTube Musicでアーティストページが作成されます。YouTubeでの検索時に、楽曲が公式プレイリストとして整理されます。 ➡ アーティストページ YouTube内での露出が増える: 検索結果・おすすめ欄・プレイリストへの表示が優遇されます。一般のチャンネルより 音楽コンテンツが優先的に表示されます。 アーティスト向けの専用管理ツールが使える: YouTube Studioでアーティストデータを詳細に分析可能になります。視聴者層・再生回数・収益など、音楽チャンネル特有のデータが見やすくなります。 申請条件と必要なもの(YouTube Musicとの関連性、ディストリビューション) OACを取得するには、一定の条件をクリアする必要があります。 OACの申請条件 YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加している 収益化済み(登録者1,000人 & 総再生時間4,000時間 or ショート1,000万回再生) であること。 YouTube Musicで公式に楽曲が配信されている YouTube Musicに楽曲が登録されているアーティストであることが必須。CD Baby・TuneCore・DistroKid などの音楽ディストリビューターを通じて配信する。 チャンネルのオーナーであること 公式アーティストチャンネルを申請するために、アーティスト本人またはマネジメントチームである必要がある。 チャンネルがガイドラインを遵守している 著作権侵害・コミュニティガイドライン違反がないこと。 「YouTube Musicでの配信」が必須なので、以下のディストリビューターを活用しよう! TuneCore(国内アーティストも多く利用) DistroKid(コストが安く初心者向け) CD Baby(海外向け配信に強い) 弊社の運用チャンネルは「TuneCore」を利用しています。年間の維持費がかかりますが、OACに認定されるために必要なコストと考え導入しました。 認定プロセスと注意点 OACを取得するための流れは以下の通りです。 YouTube Musicに楽曲を配信する TuneCore・DistroKid などのディストリビューターを通じて、公式楽曲をリリースする。YouTube Music でアーティストページが自動生成される。 OACの申請をする 各ディストリビューターの管理画面から、そのままOACの申請ができます。 YouTubeの審査を受ける(通常2~4週間) YouTubeがアカウントの審査を実施。承認されると公式アーティストチャンネルのバッジが付与される。 OAC取得後、管理ツールが使えるようになる YouTube Studioの「アーティスト向け管理ツール」 で、データ分析やプロモーションが可能に。 経験談(失敗談) 「TuneCore」経由でOACの申請をしましたが、リリース前に申請してしまい、なかなかアーティストマークが付かずヒヤヒヤ…。 後から説明ページをよく読んでみると、YouTubeチャンネル内に「リリース情報」が表示されてから申請する必要がある ことが分かりました。つまり、「TuneCore」でのリリースが完了する前に申請しても意味がなく、ただ焦るだけ…。 確実にOACを取得するためにも、リリースが開始されてから申請しましょう! OAC取得の際の注意点 OACの審査をスムーズに進めるためには、いくつかの注意点があります。 申請前後にチャンネル名を変更すると認定プロセスが遅れる可能性があるため、変更は避けた方が無難です。 また、YouTube Musicに未登録の楽曲は審査対象外となるため、TuneCoreやDistroKidを通じて事前に配信しておくことが必須です。 さらに、AI音楽であっても他の楽曲と類似しすぎると著作権違反と判断される可能性があるため、オリジナリティを意識することが重要です。 10[注意しよう]音楽チャンネルの動画を個人のSNSに投稿しないほうがいい YouTubeの音楽チャンネルでは、テーマの異なる個人のSNSで頻繁にシェアすると、視聴者維持率が下がる可能性があります。 例えば、音楽に興味がないフォロワーが動画を開いてすぐ離脱すると、アルゴリズム的に「低評価な動画」と判断され、リーチが伸びにくくなることがあります。 対策 音楽に興味のある層が多いSNSやコミュニティでシェアする 「試聴しやすいショート動画」などを活用して関心を引く 個人のSNSでは無理に拡散せず、チャンネルに合う層に届ける工夫をする ターゲットに合ったシェアを心がけることで、視聴者維持率を保ちつつ、自然にファンを増やしていきましょう。 ワンポイントアドバイス とにかく、AI音楽チャンネルは、「視聴時間」です。どれくらいの人が何分聞いてくれるか。離脱されないこと、できるだけ長く聴いてもらう工夫をすることにつきます。 そのためには、ユーザーの好きな音楽を配信し続ける。品質を下げずに継続していくことがポイントです。 11AI音楽チャンネルを成功させるポイント(まとめ) 現在、AI音楽チャンネルは乱立するようになり、かなり激戦区となっています。 しかし、音楽の好みは千差万別。 様々な人々の好みにあったチャンネルを立ち上げれば、勝機はあります。 AI音楽チャンネルを成功させるためのポイントを、以下にまとめておきます。 リスナーとのコミュニケーション(コメント対応・SNS活用) 視聴者との交流を深めることで、ファンの定着率がアップします。 コメントにはできるだけ返信し、視聴者との距離を縮めましょう。 (当チャンネルでは、すべてのコメントに返信しています) また、YouTubeのコミュニティ投稿やSNS(X, Instagram, TikTok)を活用して、最新の動画や舞台裏をシェアしてみましょう。アンケートやリクエスト募集を行い、視聴者の意見を反映することで、エンゲージメントが高まることが期待できます。 継続と分析の重要性(アナリティクス活用) YouTubeチャンネルは、とにかく継続です。 継続的な投稿とデータ分析を行うことで、チャンネルが成長していきます。 最初は、なかなかチャンネル登録者が増えないのですが、アナリティクスを活用しながら、改善を繰り返して継続していけば、じわじわと反応が表れます。 最低でも週2〜3本の投稿を継続するとアルゴリズムに認識されるようです。 YouTubeアナリティクスを活用し、視聴維持率・クリック率(CTR)・登録者の増加傾向をチェックしましょう。 再生数が伸びた動画を分析し、次のコンテンツに活かします 競合のリサーチ(トレンド&差別化) チャンネルの運営にはリサーチが最も重要と言っても過言ではありません。 成功しているAI音楽チャンネルや、同ジャンルの人気チャンネルを研究することで、伸びやすい動画の傾向やニーズが見えてきます。 トレンドの楽曲・ジャンル・動画スタイルをリサーチし、積極的に取り入れましょう。 競合との差別化を意識し、独自の強み(例:特定のAIツール、ビジュアルコンセプト)を作ります。 サムネイルの統一感(ブランド化) チャンネルのブランディングは重要です。 サムネイルのデザインを統一することで、視聴者が一目で「このチャンネルの動画だ」と認識できるようになります。 統一感のあるフォント・カラー・レイアウトを設定し、シリーズ化しましょう。 視認性を重視し、スマホでも分かりやすいシンプルなデザインにするとよいです。 音楽チャンネルらしさを演出するビジュアル要素を取り入れるのがよいです。 今後の展望(オリジナルアルバムやライブ配信) チャンネルの成長に合わせて、新たな展開を計画するのも大切です。 オリジナルAI音楽のアルバムをリリースし、SpotifyやYouTube Musicで配信していくのもいいです。 どんな展開をしていくかを考えながら取り組んでいきましょう。 AI音楽作成は、とても楽しい作業です。 自分の好みにあう音楽ができたときも嬉しいですが、視聴者さんに受け入れられた時も深い喜びを感じます。 ぜひ、みなさんも取り組んでみてください。 執筆者:後藤ようこ 後藤 ようこ取締役副社長 スキル ランディング(執筆) ディレクション コンサルティング 大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。 現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。) また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。 中小企業のためのYouTube活用術!成功する動画マーケティングの秘訣 Ⅱ(運用のコツ) 【印刷のプロ直伝】ネット印刷 vs. 地元の印刷所、メリット・デメリット完全比較 関連コラム ノウハウ 中小企業のためのYouTube活用術!成功する動画マーケティングの秘訣 Ⅰ(基本編) READ MORE ノウハウ 中小企業のためのYouTube活用術!成功する動画マーケティングの秘訣 Ⅱ(運用のコツ) READ MORE TEL MAIL TEL TEL.0120-511-500月〜木 9:00〜18:00お問合せ番号:1 MAIL お問合わせフォームお気軽にどうぞ詳細 LINE LINEで問合わせ1,000円クーポン進呈中詳細 NETA 宣伝のネタ購読宣伝のノウハウを発信詳細
<記事の概要>
はじめて作ったYouTubeチャンネル。AI音楽チャンネルで1ヶ月で1,000人突破!収益化&公式アーティスト認定までの全プロセスをご紹介します。目 次
1AI音楽をYouTubeで発信しようと思った理由
弊社はAI生成の音楽チャンネル『Lo-Fi Cinematic Music』を立ち上げました。
AI技術が進化する昨今。
「音楽もAIで作れる」ということに興味を持ちました。
これまで音楽は作曲家やプロデューサーのスキルが必要とされる分野でした。しかし、AIの進化によって誰でも高品質な楽曲を生み出せるようになっています。
特にYouTubeは音楽コンテンツとの相性が良く、視聴者が無料でアクセスできるため、Spotify(スポティファイ)やApple Musicと比べても気軽に楽しめるという利点があります。
さらに、動画と組み合わせることで視覚的なインパクトを与えられるうえ、ショート動画の流行によって短尺の音楽コンテンツが伸びやすい環境が整っていることも魅力の一つです。
音楽チャンネルが“旬”だった
ショート動画経由で音楽がバズりやすい。
作業用BGM・ループ系動画の需要増加。
「AI作曲」というテーマ自体が注目されていた。
このタイミングを活かせば、短期間でチャンネルを伸ばせる可能性が高いと判断し参入しました。
YouTubeのアルゴリズムや運営ノウハウを知りたかった
これまでの経験から、YouTubeは「再生回数」よりも「視聴維持率」や「クリック率(CTR)」を重視する傾向があると感じていましたが、実際に 「チャンネルをゼロから立ち上げて、どのように伸びるのか?」 をデータとして記録し、経験値を積みたかったのです。
具体的には、
といった要素を、自分で試しながら学ぶことで、顧客へのサポートとしてのYouTube戦略を提案できるのではないかと考えました。
AI音楽の可能性を探ることに加えて、「YouTubeの仕組みを深く理解する」 というのも大きなモチベーションでした。
目標(登録者1,000人&収益化、公式アーティストチャンネル獲得)
最初の目標は「1ヶ月で登録者1,000人を達成し、収益化すること」 でした。チャンネルが収益化できるYouTubeパートナープログラム(YPP)に参加するためには、「登録者1,000人+総再生時間4,000時間」または「ショート動画1,000万回再生」の条件をクリアする必要があります。
➡ YouTubeパートナープログラム(YPP)
これらを達成するために、長尺動画とショート動画を組み合わせた戦略で伸ばすことを計画しました。
次の目標は 「YouTube公式アーティストチャンネル(OAC)の認定を受けること」です。
OACを取得すると、検索結果やYouTube Musicとの連携が強化され、公式アーティストとしての信頼性も高まります。そのため、YouTube Musicでの配信方法を取り入れつつ、チャンネルのブランド化を進めること も重要視しました。
➡YouTube公式アーティストチャンネル(OAC)
2この記事で得られること(具体的なノウハウと成功の流れ)
この記事では、AI音楽チャンネルを1ヶ月で成長させ、収益化&公式アーティスト認定を達成した方法を具体的に解説します。
読者が得られること
AI音楽に興味がある人や、YouTubeで音楽チャンネルを成長させたい人に向けて、実践的なノウハウをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。
3AI音楽チャンネルの立ち上げ(基本設計の重要性)
「とりあえず動画を作って投稿する」のではなく、最初のコンセプト設計や使用するツールの選定をしっかりすることで、後々の伸び方が大きく変わります。ここでは、実際にチャンネルを立ち上げたときに意識したことや、やってみて失敗した経験談なども解説します。
チャンネルのコンセプト設定(ジャンル・ターゲット)
YouTubeでAI音楽チャンネルを立ち上げる場合には、主に以下の点を定めてからとりかかります。
これらを最初に決めておくと、軸がブレずに成長しやすいです。
これは、チャンネルの成功に大きく関わります。
そして、途中でこれらを変更するのは不可能と考えて始めましょう。
まずは、ジャンルと視聴者層を明確に決定します。
ジャンルの決め方
AI音楽と一言で言っても、様々なスタイルがあります。
自分はどのジャンルで攻めていきたいのかを決定します。
このとき、競合チャンネルのリサーチが必要なのは、いうまでもありません。視聴者に受け入れられているチャンネルの市場調査をしてからジャンルを決めます。
勉強・作業用BGMとして需要が高い
クリエイター向け、ゲーム・映像用BGMにも使われる
ボーカルAIを活用した楽曲でファンをつけやすい
流行りの曲をAIでアレンジしてバズらせる
流行りの曲をAIでアレンジしてバズらせる
ターゲットの明確化
視聴者層(ターゲット)を絞ることで、早期に視聴者がファンになりやすくなります。
例えば、
ターゲットによって戦略が変わるので注意が必要です。
経験談(失敗談)
すると、これが大当たり。ある動画は 再生回数20万回 を超えるヒットになりました。
しかし、これはあくまで結果論。
やはり 最初にチャンネルの方向性をしっかり決め、どのジャンルで、どのターゲット層に向けて配信するのかを明確にしておくこと が重要だと痛感しました。
特に、チャンネル登録者が1,000人を超えると、視聴者層に合わない音楽を投稿しても再生数が伸びにくくなる ため、途中で方向転換するのが難しくなります。(これが本当に怖い…)
後から苦労しないためにも、最初のリサーチとチャンネル設計をしっかり行ってから取り組むことをおすすめします!
登録者1人から1ヶ月で1,000人になったアクセス解析
4使用したツールやAI(音楽生成&編集)
ツールには様々ありますが、その中でもわたしたちが使っているツールを紹介していきます。
ツールを選択するときは、コストと機能のバランスで考えていくと良いでしょう。
AI音楽生成ツール(Suno)
私たちは 「Suno(スノ)」 を使って楽曲を制作しています。Sunoは、歌詞付きの楽曲をAIで自動生成してくれるWebサービスです。オンライン上で作曲ができます。
使い方はとてもシンプルで、作りたい楽曲の歌詞とスタイルを入力するだけで、数秒で音楽が完成します。最初は思い通りの曲ができず試行錯誤しましたが、コツをつかむうちに精度が上がり、今では比較的理想に近い楽曲を作れるようになりました。Sunoは無料でも使用可能ですが、1日に作れる曲数が少ないので、本格的に楽曲作成する場合は有料版にする必要があります。
また、英語の歌詞についてはChatGPTも活用しています。Sunoでも歌詞を作れますが、少しワンパターンになりがちなため、ChatGPTを併用することでよりクオリティの高い歌詞を作成できます。
Sunoでの作曲は、コツをつかむまで時間がかかるため、早く始めた人ほど多くのノウハウを蓄積できます。
その他にもいくつか生成AIがあるようですが、使用したことがないので、この記事では割愛いたします。
音楽編集ソフト(GarageBand)
音楽編集には GarageBandを使用しています。
ただし、動画編集アプリでもカットやフェードアウトなどの簡単な調整ができるため、必ずしも音楽編集ソフトが必要というわけではありません。
音楽編集ソフトを使うメリットは、複数の楽曲を1本にまとめられる点や、微妙なフェードアウトの調整がしやすいことなどです。特に、動画編集の前に音源を一本化しておくと作業がスムーズになるため、GarageBandを活用しています。
動画編集ツール(Adobe Premiere Pro/Filmora)
動画編集には Adobe Premiere Pro と Filmora を使用しています。
最初は CANVA で編集していましたが、動画を書き出した後の音質が物足りないと感じたため、現在のツールに変更しました。CANVAは多彩なモーショングラフィックが使えて便利ですが、音楽チャンネルにとって音質の劣化は致命的です。Premiere ProとFilmoraに切り替えたことで、この問題は解消されました。
Premiere Pro はプロ仕様のため操作が難しく、必要最低限の機能だけを使っています。一方、Filmora は直感的に操作できるため、初心者にはFilmoraの方がおすすめです。
画像生成・サムネイル作成(Midjourney・CANVA)
メインビジュアルとなる画像も AIを使ってオリジナルで作成しています。画像生成には「Midjourney」を使用しています。(英語で)プロンプトを指定するだけで高品質な画像を生成できます。
YouTubeで収益化するには オリジナルコンテンツであることが重要です。一般的な素材サイトの写真を使うとオリジナルと認定されない可能性があるため、画像もAIで独自に作成しています。
また、動画のサムネイル画像は視聴率を左右する重要な要素です。
サムネイルの作成には CANVA を使用し、視認性やデザイン性を意識して作成しています。
※フォトショップやイラストレーターも使えますが、できるだけ短時間で完成できるようにこれらのツールを使っています。
AI音楽チャンネルといえども、音楽だけでなく、動画のクオリティも視聴者を引きつける重要な要素です。
そのため、ビジュアル面もしっかり作り込むことを意識しました。
経験談(失敗談)
ある程度チャンネル登録者が増えた後にサムネイルのデザインを変えると、視聴者が混乱し、クリック率が下がる可能性があります。
そのため、最初に方向性をしっかり固めることが重要です。
私たちのチャンネルでは、リアリティのある女性のビジュアル で統一してきました。これが正解だったのかは分かりませんが、途中で「イラストもいいかも…」と迷ったこともあります。しかし、方向性を途中で変えるリスクを考え、最初に決めたテイストを維持することにしました。
やはり、チャンネル設計は最初の段階でしっかり決めておくのが大切ですね。
Midjourneyで作った女性の画像
5チャンネルアート&ブランド作り(アイコン・バナー・説明文)
「なんとなくチャンネルを作る」のではなく、統一感のあるデザインを作り込むことで、視聴者の記憶に残るチャンネルになります。結果的にファンがつくようになり、チャンネル自体が盛り上がっていきます。
YouTubeのチャンネルアート完全ガイド
YouTubeのチャンネルアートとは、チャンネルのビジュアルを決める重要なデザイン要素のことです。
主に 「アイコン(プロフィール画像)」と「バナー」 の2つがあり、それぞれ役割が異なります。
アイコン(プロフィール画像)とは?
アイコンのポイント
AI音楽チャンネルの雰囲気を表現するアイコンとバナーデザインにしましょう。
Lo-Fi系のチャンネルなら落ち着いた色が良いですね。
エレクトロ系なら未来感のあるデザインが良いでしょう。
YouTubeで表示されるのは、とても小さいサイズになりますので、アイコンには文字を入れすぎず、シンプルで見やすいものにしましょう。色が濃い方が目立つと思います。
スマホでも違和感なく表示されるように配置を調整します。
バナー(チャンネルアート)とは?
バナーのポイント
アイコンとバナーの違いまとめ
チャンネル説明文(About欄)
チャンネルの説明文は、どんな音楽を提供するチャンネルかを明記します。
また、SNSリンクを載せたり(拡散のため)、投稿頻度を書くと信頼度もアップします。(例:「毎週〇曜日に新曲アップ!」)
動画の統一感
必ず、サムネイルのデザインは統一しましょう。(AI音楽感を出すためにビジュアルを工夫)
動画のタイトルに法則を作ることで、視聴者さんに気づいてもらいやすくなります。(例:「【作業用BGM】AIが作ったLo-Fiビート集|リラックス・集中用」)
ワンポイントアドバイス
よって、チャンネルのテーマを表すキーワードは、サムネイルや動画の中に入れたほうがいいようです。
もちろん、見にくくなるほどゴチャゴチャいれる必要はありませんが、全く文字を入れないよりは入れたほうがYouTubeアルゴリズムに認識してもらいやすいと言われています。
61ヶ月で登録者1,000人達成するための戦略
AI音楽チャンネルを急成長させるためには、「どんな動画を、どの頻度で、どのように投稿するか?」 をしっかり設計することが重要です。
特に、YouTubeのアルゴリズムに最適化するためには、コンテンツ戦略(投稿頻度・動画の内容・タイトル&サムネの工夫)が鍵になります。
投稿頻度(初速が重要)
チャンネル開設から最初の1ヶ月間は、「とにかくYouTubeに認識されること」 を最優先にしました。そのため、投稿頻度は「週3〜5本」 を目標に設定。
ここが最も辛いところです。
チャンネルを立ち上げると、最初、YouTubeアルゴリズムは優先的に回ってきてくれます。そこで視聴者の興味を大きく引くことで、さらに露出度があがります。チャンネル立ち上げの初速がとても重要なので、ある程度動画の本数をためてから取り組むのも手ですね。
通常動画(長尺)とショート動画の役割
通常動画(長尺)は、作業用BGMやループ動画として活用できるように制作します。
ショート動画 は、AI音楽を使った 「○○風AIソング」「人気曲をAIで再現」 など、バズりやすいテーマを意識して投稿するのもいいでしょう。
特にショート動画は 「YouTubeのおすすめに乗る確率が高く、拡散力がある」 ため、できるだけ投稿したかったのですが、AI音楽チャンネルでショート動画を活用しているチャンネルがなく、数本試してみましたが、あまり効果がみられませんでしたので長尺動画に専念することにしました。
動画の内容(AI音楽+映像/ループ系/○○風カバー etc.)
音楽チャンネルの動画のコンテンツは、以下の3つのタイプに分けられます。
私達は、AI音楽×映像(オリジナル楽曲)のチャンネルとしています。
他にも、手法はありますので、どれが良いか検討して取り組むのが良いでしょう。
AI音楽×映像(オリジナル楽曲)
AIが作曲したオリジナル楽曲を高品質な映像とセットで構成された動画。「AIが作ったLo-Fi BGM|リラックス・集中用」 のようなタイトルで、作業用BGMとして活用できる動画にできます。
ビジュアルにもこだわる(AI生成画像 or シネマティックな映像を使用)。
ループ系BGM(作業用・睡眠用)
1〜2分のAI楽曲をループして30分〜1時間の長尺動画を作る方法もあります。タイトルに「作業用」「勉強用」「睡眠用」 などのキーワードを入れてSEOを意識するとヒットしやすいです。ループ系動画は総再生時間を稼ぎやすいので、収益化条件(4,000時間)に貢献します。
○○風カバー(トレンド曲+AI)
流行の曲をAIで再現(例:「AIが〇〇の新曲を作ったら?」)する方法もあります。映画やアニメの音楽をAIでアレンジ(例:「ジブリ風AIピアノ曲」)。トレンド曲や人気アーティストのスタイルを取り入れることで、検索からの流入を狙います。ただし、著作権の問題もあるため、カバー曲は視野にはいれませんでした。最終的に収益化をめざしますので著作権問題はクリアにしておきたかったためです。
ワンポイントアドバイス
同じ曲のループは動画を作るのも簡単なのですが、YouTube側にオリジナルコンテンツとして認められにくいので収益化しずらいという情報が流れました。(収益化の審査が通らない)
実際はどれくらい収益化できないのかは調査しきれていませんが、せっかくチャンネルをつくっても収益化できなければ意味がないので、そのリスクを回避するために、すべてオリジナルの楽曲にすることを選択しています。
SEO対策とアルゴリズム攻略
つまり、「いいね数」・「コメント数」・「視聴時間が多い」動画ほど、YouTubeに「価値のあるコンテンツ」と判断され、より多くの人におすすめされる仕組みです。
そのため、できるだけチャンネル登録者を増やすためには、いいね・コメント・視聴時間を増やしてアルゴリズムに好かれる動画を量産していく必要があります。
自分がどんな動画を作りたいか?という視点よりも、ユーザーがどんな動画を好むか?という視点で動画を作成していきましょう。
いいねをもらう(エンゲージメントを高める
YouTubeの動画が 「おすすめ」や「関連動画」に表示されるかどうかは、視聴者のリアクションが大きく影響します。その中でも「いいね」 は重要な指標の一つです。
「いいね」を増やす工夫
コメントをもらう
コメントを多くもらうとYouTubeに評価されやすいです。そしてコメントには、適宜返信しましょう。(コミュニティの活性化)YouTubeのアルゴリズムは 「コメント数が多い動画」を「視聴者が関心を持っている動画」と判断します。そのため、コメントを増やすこともSEO対策の重要なポイントです。
コメントを増やす工夫
「どんなジャンルのAI音楽を聴いてみたいですか?」
「AIが作ったこの曲、どう思いましたか?感想を教えてください!」
批判的なコメントが来ても削除せず、ポジティブに対応しましょう。「貴重な意見ありがとう!次の曲作りに活かします!」
コメントをもらったら、できるだけ 「早く」「丁寧に」返信 することで、コミュニティが活性化しやすくなります。
YouTubeのAIは、「コメントが増えている=人気動画」 と判断し、さらに動画をおすすめしてくれるので、コメントのやり取りを増やすことが大切です。
視聴時間を長くする(再生維持率UP)
YouTubeは 「最後まで視聴される動画」を高く評価します。そのため、視聴時間を伸ばす工夫をすることで、YouTubeのおすすめに乗りやすくなります。
視聴時間を伸ばす工夫
AI音楽動画の場合、最初の5曲くらいまでは視聴者の記憶に残りやすいインパクトのある楽曲をいれましょう。
音楽動画の場合、楽曲の構成にメリハリをつけて視聴者を飽きさせない工夫が必要です。同じような楽曲が続くよりも、少し明るい曲としっとりした曲を、バランスよく組み合わせましょう。
動画の最後に「この動画もおすすめ!」と別の動画を紹介しましょう。プレイリストを作り、連続再生を促します。
音楽動画の場合、やはり1時間の長尺動画が視聴時間を稼ぐのに有効です。クリックした人が全員最後まで聞いてくれるわけではありませんが、1本の動画が1時間を超えるものは、結果的に、総再生時間が長くなるチャンスがあります。
7ショート動画はAI音楽チャンネルには不向き
昨今、YouTubeショートが流行していますが、個人的にはAI音楽チャンネルには向かないと考えています。ショート動画は視聴回数を稼ぎやすい一方で、AI音楽チャンネルの成長には以下のデメリットがあります。実際に、長尺動画のAI音楽チャンネルで成功しているチャンネルでも、あまりショート動画に力を入れていないチャンネルが多いです。
よって、どうせ労力を注ぐなら、ショート動画よりも長尺動画の方がよいと考えています。
ただ、現在1分までの制限のあるショート動画ですが、近々、3分に延長されるという話があります。そうなると話は変わってきます。
1分の場合、1曲丸ごとショート動画にすることができず、途中で曲が切れてしまいます。しかし、3分になれば2分代の曲であれば、まるごと1曲分がショート動画に入ります。
そうすることで曲を丸ごと聞いてもらえるチャンスができるため、チャンネル登録者を増やすための戦略の柱に組み込むことができるようになります。現段階でのショート動画のデメリットは以下のとおりです。
ショート動画は「視聴時間」が短く、収益化につながりにくい
AI音楽チャンネルでは、長時間再生されることが重要です。そのため、ショート動画だけでは収益化のハードルが高く、効果的な戦略とは言えないです。ショート動画の労力にまわすなら、長尺動画を作る労力に割いたほうが収益化には貢献します。
ショート動画は「アルゴリズム」が違うため、ファンの定着につながりにくい
YouTubeのアルゴリズムでは、ショート動画の視聴者と通常の動画の視聴者は分けて扱われるため、ショート動画を見た人がAI音楽チャンネルのロング動画を視聴するとは限りません。
そのため、ショート動画をたくさん投稿すると、通常の長い動画が視聴者におすすめされにくくなります。
ショート視聴者は「次々と短い動画を楽しみたい人」が多く、AI音楽のような長時間コンテンツには興味を持たない可能性が高いです。
そのため、ショート動画は「短時間のエンタメ向け」と割り切りましょう。AI音楽チャンネルとはターゲットが異なるため、長時間のプレイリスト動画を軸にした方が戦略的に正しいと考えています。
ショート動画は「広告の単価」が低く、収益になりにくい
YouTubeショートは、通常の動画と異なり、広告の単価(CPM)が低いという問題があります。AI音楽チャンネルは広告収益が主な収入源になりやすいため、単価の低いショート動画に力を入れると、収益性が下がる可能性があります。
そのため、AI音楽チャンネルで稼ぐなら「長尺動画」一択がおすすめです。ショート動画は収益性が低く、メイン戦略には向かないと思います。
AI音楽チャンネルでは、最低でも1時間の動画を作るのが普通です。できれば2時間くらいの長い動画も有効です。そのため、動画の作成に、それなりの時間がかかります。
そのため、ショート動画ではなく「長時間再生されるプレイリスト動画」を軸にした戦略がベストだと考えています。
8収益化条件クリア&マネタイズ
収益化するためには YouTubeパートナープログラム(YPP) の審査条件を満たし、申請&承認を受ける必要があります。ここでは、収益化の条件・申請プロセス・実際の収益源について簡潔に解説します。
YouTubeパートナープログラム(YPP)の審査条件
YouTubeで収益化するには、以下のいずれかの条件をクリアする必要があります。
収益化の2つの条件(どちらかを満たすこと)
➡ YPPの公式情報
通常の長尺動画で収益化を狙う場合は、チャンネル登録者が1,000人にすることと、総再生時間4,000時間を目指す必要があります。ショート動画で収益化を狙うなら、バズるショート動画を量産し、1,000万回再生を突破する必要がありますが、AI音楽チャンネルの場合、ショート動画で再生回数を稼ぐのは難しいので、できれば長尺動画で狙っていった方が良いように思います。
収益化の申請プロセスと承認までの流れ
収益化条件をクリアすると、YouTubeからYPPの申請ができるようになります。
よって、次にYouTubeパートナープログラム(YPP)に申請します。
収益化の申請手順
審査に合格するためのポイント
YouTubeの審査に通れば、動画に広告をつけて収益化が開始されます。
ワンポイントアドバイス
申請は不正のないようにみられるので、正しい書類を提示する必要があります。
収益化後の収入の内訳(マネタイズの方法)
収益化できるようになったら、YouTubeのさまざまな収益源を活用して安定した収入を得る戦略を考えましょう。以下がYouTubeの主な収益源です。
広告収益(YouTube広告)
動画の再生時に表示される広告からの収益が得られます。音楽チャンネルは「長尺動画」なら安定収益になりやすいです。
Super Thanks(視聴者からの投げ銭)
視聴者が動画に対して直接投げ銭できる機能があります。(動画投稿型のクリエイター向け)AI音楽チャンネルでも「オリジナル曲のリクエスト募集」などに活用できます。
メンバーシップ(月額課金)
「月額〇〇円で特典付きのメンバー限定コンテンツ」を提供できます」。AI音楽チャンネルなら「限定トラック」「制作の裏話」などを提供可能です。
YouTube Premium収益
YouTube Premium加入者が動画を視聴すると、視聴時間に応じて収益が発生します。長尺のBGM動画を出していると、この収益が積み重なりやすいです。
外部マネタイズ(NFT販売・配信・ライセンス販売など)
「AI音楽を配信サービスで販売」(Spotify, Apple Music, YouTube Music)したり、「企業向けにBGMライセンス販売」(ストックミュージックサイトに出品)も可能です。「NFT音楽」として販売(Web3市場での新たなマネタイズ)
9公式アーティストチャンネル(OAC)認定の流れ
OACを取得すると、アーティストとしての認知度アップや露出強化が期待できるため、音楽チャンネルとしての信頼性も向上します。
ここでは、OACのメリット・申請条件・認定プロセスと注意点について詳しく解説します。
➡ 公式アーティスト チャンネルについて
公式アーティストチャンネルとは?(メリットと権利)
公式アーティストチャンネル(Official Artist Channel, OAC) とは、YouTubeが認定した 「公式のアーティストチャンネル」です。通常のYouTubeチャンネルとは異なり、以下のようなメリットがあります。
チャンネル名の横に ♪マークが表示され、公式のアーティストチャンネルであることが一目で分かるようになります。
OACになると、YouTube Musicでアーティストページが作成されます。YouTubeでの検索時に、楽曲が公式プレイリストとして整理されます。
➡ アーティストページ
検索結果・おすすめ欄・プレイリストへの表示が優遇されます。一般のチャンネルより 音楽コンテンツが優先的に表示されます。
YouTube Studioでアーティストデータを詳細に分析可能になります。視聴者層・再生回数・収益など、音楽チャンネル特有のデータが見やすくなります。
申請条件と必要なもの(YouTube Musicとの関連性、ディストリビューション)
OACを取得するには、一定の条件をクリアする必要があります。
OACの申請条件
YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加している
収益化済み(登録者1,000人 & 総再生時間4,000時間 or ショート1,000万回再生) であること。
YouTube Musicで公式に楽曲が配信されている
YouTube Musicに楽曲が登録されているアーティストであることが必須。CD Baby・TuneCore・DistroKid などの音楽ディストリビューターを通じて配信する。
チャンネルのオーナーであること
公式アーティストチャンネルを申請するために、アーティスト本人またはマネジメントチームである必要がある。
チャンネルがガイドラインを遵守している
著作権侵害・コミュニティガイドライン違反がないこと。
「YouTube Musicでの配信」が必須なので、以下のディストリビューターを活用しよう!
弊社の運用チャンネルは「TuneCore」を利用しています。年間の維持費がかかりますが、OACに認定されるために必要なコストと考え導入しました。
認定プロセスと注意点
OACを取得するための流れは以下の通りです。
TuneCore・DistroKid などのディストリビューターを通じて、公式楽曲をリリースする。YouTube Music でアーティストページが自動生成される。
各ディストリビューターの管理画面から、そのままOACの申請ができます。
YouTubeがアカウントの審査を実施。承認されると公式アーティストチャンネルのバッジが付与される。
YouTube Studioの「アーティスト向け管理ツール」 で、データ分析やプロモーションが可能に。
経験談(失敗談)
「TuneCore」経由でOACの申請をしましたが、リリース前に申請してしまい、なかなかアーティストマークが付かずヒヤヒヤ…。
後から説明ページをよく読んでみると、YouTubeチャンネル内に「リリース情報」が表示されてから申請する必要がある ことが分かりました。つまり、「TuneCore」でのリリースが完了する前に申請しても意味がなく、ただ焦るだけ…。
確実にOACを取得するためにも、リリースが開始されてから申請しましょう!
OAC取得の際の注意点
申請前後にチャンネル名を変更すると認定プロセスが遅れる可能性があるため、変更は避けた方が無難です。
また、YouTube Musicに未登録の楽曲は審査対象外となるため、TuneCoreやDistroKidを通じて事前に配信しておくことが必須です。
さらに、AI音楽であっても他の楽曲と類似しすぎると著作権違反と判断される可能性があるため、オリジナリティを意識することが重要です。
10[注意しよう]音楽チャンネルの動画を個人のSNSに投稿しないほうがいい
例えば、音楽に興味がないフォロワーが動画を開いてすぐ離脱すると、アルゴリズム的に「低評価な動画」と判断され、リーチが伸びにくくなることがあります。
対策
ターゲットに合ったシェアを心がけることで、視聴者維持率を保ちつつ、自然にファンを増やしていきましょう。
ワンポイントアドバイス
そのためには、ユーザーの好きな音楽を配信し続ける。品質を下げずに継続していくことがポイントです。
11AI音楽チャンネルを成功させるポイント(まとめ)
現在、AI音楽チャンネルは乱立するようになり、かなり激戦区となっています。
しかし、音楽の好みは千差万別。
様々な人々の好みにあったチャンネルを立ち上げれば、勝機はあります。
AI音楽チャンネルを成功させるためのポイントを、以下にまとめておきます。
リスナーとのコミュニケーション(コメント対応・SNS活用)
視聴者との交流を深めることで、ファンの定着率がアップします。
コメントにはできるだけ返信し、視聴者との距離を縮めましょう。
(当チャンネルでは、すべてのコメントに返信しています)
また、YouTubeのコミュニティ投稿やSNS(X, Instagram, TikTok)を活用して、最新の動画や舞台裏をシェアしてみましょう。アンケートやリクエスト募集を行い、視聴者の意見を反映することで、エンゲージメントが高まることが期待できます。
継続と分析の重要性(アナリティクス活用)
YouTubeチャンネルは、とにかく継続です。
継続的な投稿とデータ分析を行うことで、チャンネルが成長していきます。
最初は、なかなかチャンネル登録者が増えないのですが、アナリティクスを活用しながら、改善を繰り返して継続していけば、じわじわと反応が表れます。
最低でも週2〜3本の投稿を継続するとアルゴリズムに認識されるようです。
YouTubeアナリティクスを活用し、視聴維持率・クリック率(CTR)・登録者の増加傾向をチェックしましょう。
再生数が伸びた動画を分析し、次のコンテンツに活かします
競合のリサーチ(トレンド&差別化)
チャンネルの運営にはリサーチが最も重要と言っても過言ではありません。
成功しているAI音楽チャンネルや、同ジャンルの人気チャンネルを研究することで、伸びやすい動画の傾向やニーズが見えてきます。
トレンドの楽曲・ジャンル・動画スタイルをリサーチし、積極的に取り入れましょう。
競合との差別化を意識し、独自の強み(例:特定のAIツール、ビジュアルコンセプト)を作ります。
サムネイルの統一感(ブランド化)
チャンネルのブランディングは重要です。
サムネイルのデザインを統一することで、視聴者が一目で「このチャンネルの動画だ」と認識できるようになります。
統一感のあるフォント・カラー・レイアウトを設定し、シリーズ化しましょう。
視認性を重視し、スマホでも分かりやすいシンプルなデザインにするとよいです。
音楽チャンネルらしさを演出するビジュアル要素を取り入れるのがよいです。
今後の展望(オリジナルアルバムやライブ配信)
チャンネルの成長に合わせて、新たな展開を計画するのも大切です。
オリジナルAI音楽のアルバムをリリースし、SpotifyやYouTube Musicで配信していくのもいいです。
どんな展開をしていくかを考えながら取り組んでいきましょう。
自分の好みにあう音楽ができたときも嬉しいですが、視聴者さんに受け入れられた時も深い喜びを感じます。
ぜひ、みなさんも取り組んでみてください。
執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
関連コラム
中小企業のためのYouTube活用術!成功する動画マーケティングの秘訣 Ⅰ(基本編)
READ MORE
中小企業のためのYouTube活用術!成功する動画マーケティングの秘訣 Ⅱ(運用のコツ)
READ MORE