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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

印刷の基礎知識印刷を担当される方に知っておいて欲しい基礎知識 〜印刷の色と色合わせのコツ〜

<記事の概要>

印刷物の色の基礎知識について説明しています。印刷物の色は様々な条件で見え方が異なります。基本的なポイントをおさえ、印刷物作成の過程で失敗しないように参考にしてください。

1はじめてパンフレット制作の担当になった方へ

*本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

こんなお悩みはありませんか?

◉本番印刷の前にパンフレットやカタログの色味の確認ってできるの?
◉印刷物の色合わせってどうやるの?
◉印刷物の色味が違っていたらどうしよう。

当社は、約27年間にわたり、パンフレットやカタログ制作を専門として業務を行ってきました。お付き合いした顧客の数は数千社に及びます。(弊社の実績は、お客様の感想をまとめた『リアルな声』を御覧ください。生の声をそのままアップしています。別ウィンドウで開きます。)

当社には、印刷物の色味について、様々なお悩みや不安が寄せられます。
特に、上記のようなお悩みを相談されることが多いため、できるだけ役立つ知識を発信したいと考えています。

印刷物の色味のあわせ方は、本当に難しいものです。
そこで、デザインや印刷物制作のプロとして、みなさんにパンフレットやカタログを印刷する際に、知っておいたほうがよい大切なポイントをお伝えしたいと思います。

印刷物の色合わせは、初版と増版で押さえておかなければならないポイントが異なります。

本章では、主に印刷の色について『知っておきたい基礎知識』について解説しています。
このブログを読めば、はじめて、会社のパンフレット制作の担当者になった方はでも印刷の色合わせの基本的な知識が身につきます。

2基礎知識:印刷に使われるインキ

印刷とは印刷機械を使ってインクやトナーを媒体に付着させることでデータを再現する技術です。
印刷方式は数種類あり、カタログやパンフレットは主にオフセット印刷(まれに、オンデマンド印刷)という方式で印刷されます。

印刷物を転写する際に使用される文字や画像を刻印した板は版(はん)と呼ばれ、この版を印刷機に装着しインキやトナーを付着させ、媒体に文字や画像を再現します。そのため、前に出版した書物をふたたび出版することは『再版』などと呼ばれたりします。版という言葉はここからきています。

また、オフセット印刷では以下の4色のインキで表現します。

印刷の色

  • Cyan(シアン)
  • Magenta(マゼンタ)
  • Yellow(イエロー)
  • Key Plate(キー)

 

これらは、それぞれの頭文字をとってCMYKとよばれ、これらの版が重なり合うことでフルカラーが再現されます。
このオフセット印刷は、品質・費用ともにバランスに優れた印刷方式です。
そのため、多くの企業で採用されています。

豆知識

見積書に、『4C/0』や『4C/4C』などと書かれている事があります。これは、『4C/0(片面カラー)』『4C/4C(両面カラー)』を意味しています。知っていると役立ちますので、覚えておきましょう。

3基礎知識:CMYKとRGB

CMYKは印刷の4原色と呼ばれていますが、他に、RGBという色の表現方法もあります。
CMYKとRGBは、どちらも色の表現方法ですが、表現の仕方が全く異なります。

RGBとは、

印刷の色

  • 赤(Red)
  • 緑(Green)
  • 青(Blue)

の頭文字をとった用語です。
光の三原色のことを指します。

ディスプレイや電子機器の画面表示などに用いられ、この3色(赤・緑・青)を組み合わせて様々な色を表現します。

すなわち、パソコン上で見ているのはRGBカラーで、紙に印刷されたカラーはCYMKカラーです。

豆知識

基本的に紙に印刷する印刷物と、パソコン上のデータは色の構成が違います。そのため、ホームページ上に掲載されている画像の色味は、印刷すると異なった色になります。できるだけ近づけたい時は、デザイナーに相談しながらCMYKのカラー調整をしてみてください。

4印刷の条件と色味

実は、ひとえに印刷といっても、毎回同じ色味が繰り返し再現されるとは限りません。
印刷に使用する紙の種類や紙の品質、印刷機器の性能や設定、その日の気温などが影響し、同じデータを使用しても印刷ごとに微妙に色が異なる場合があります。

例えば、紙の種類であれば、コート紙とマットコート紙、上質紙では、それぞれ発色が異なります。コート紙と比べて、マットコート紙は色が沈み、上質紙はさらに沈みます。そのため、同じ青色でも、コート紙、マットコート紙、上質紙は並べて比較すると微妙に違って見えます。

また、紙の品質は輸入紙と国産紙でも印刷の仕上がりが違って見えたりします。やはり国産紙は印刷の仕上がりがよくみえます。(印刷会社さんにより、国産紙と輸入紙が選べる場合もあります)印刷品質にこだわる場合は、国産紙を選択することをオススメします。

さらに、同じデータを同じ印刷会社で印刷しても、印刷のたびに少し色味が違って仕上がることもあります。

印刷をした日の天候や気温、湿度によってインキの乾きが異なるため、再現する色味に多少の誤差が生じるためです。濃い色の「緑」や「紺」などは、色の重なりが多いため誤差が生じやすいと言われています。また、印刷を担当するオペレーターによっても色味の誤差がでます。

この誤差を極力なくしたい場合は、印刷会社に『色合わせ』を申し出なければなりません。
『色合わせ』では、前回の印刷見本を印刷会社に持ち込んで印刷オペレーターさんに同じ色になるよう調整してもらいます。

豆知識

しかし、『色合わせ』は、どこの印刷会社でもやってくれる訳ではありません。昨今、多くの方が利用しているネットの格安印刷では、ほとんど対応できませんので注意が必要です。色合わせを希望する場合は、高品質印刷を請け負う印刷会社さんに依頼することになりますので、印刷料金そのものが高くなります。

また、用紙についても同じことが言えます。ネットの格安印刷では、そもそも、国産紙と輸入紙を選べません。用紙を選べる印刷会社さんに発注する必要があります。

5PDFデータと色味

パンフレットやカタログを印刷にかける前、制作途中のデザイン案は、おおむね「PDFデータ」にて確認をすることが多いです。

前章で、パソコン・モニター画面はRGBカラーで印刷物はCMYKカラーなので、色の表現方法が違うと説明しましたが、実は、パソコン上で確認するPDFデータは、実際の印刷仕上がりの状態に近い状態で確認することができます。

100%ではありませんが、印刷の仕上がりがPDFデータと大きくかけ離れて見えたというケースはほとんどありません。

しかし、極端にパソコンのモニター色をカスタマイズされている場合はこの限りではありません。(厳密にはモニターの色温度・輝度が各モニターで違います) 

心配な場合は、他の人のパソコンでも確認しましょう。
また、印刷されたロゴマークとPDFデータのロゴマークを比較して確認するのも一つの方法です。どれくらい違うかを目で見て確認してみましょう。

豆知識

PDFの色味と実際の印刷物の色味は、かなり近いと説明しましたが、会社のプリンターで出力したものは、全く違う色味になりますので注意しましょう。プリンター機器で出力して確認するのは、文字やレイアウトのみにとどめてください。色味は全く指標になりません。

6増刷の場合の色味

初版の印刷と再版の印刷の色の違いにも注意が必要です。
初版と再版では、しばしば色の違いが出ることがあります。

前述した通り、その時の印刷環境(温度や湿度によるインクの浸透具合)など物理的な要因が影響し、同じデジタルデータで印刷しても色が異なってしまうためです。

この誤差を100%回避するためには、『色合わせ』を行うしかありません。『色合わせ』では、前回の印刷見本を印刷会社に持ち込んで、印刷オペレーターさんに同じ用に色をあわせてもらいます。印刷会社の工場のオペレーターは、見本をみながら前回と同じ色味に調整してくれます。

しかし、これは格安印刷では対応できません。
必然的に高品質印刷を選択しなければならず、印刷料金が高額になります。

格安印刷を選んだ場合には、増版時の色味の誤差は、ある程度許容しなければなりません。
ただし、この場合の色の誤差は微細なものです。前回分と今回分を並べないとわからないくらいです。
厳密に色を合わせる必要のある場合をのぞき、ほとんどが問題ないと考えて良いでしょう。

豆知識

ただし、高品質印刷で『色合わせ』を選択しても100%は有りえません。現在の技術では100%同じ色にあわせるのは不可能です。

7印刷用紙を変更した時の色味

印刷紙は真っ白ですが、実は、紙自体にも色がついています。よく見ると、青っぽい白や黄色っぽい色など白い紙にも僅かな差があります。

特に、生成色やクラフト紙を選ぶと、インキが染み込み元の紙の色に乗算されます。途中で印刷用紙を変更すると、多少、印刷の仕上がりが変わります。

データは同じなのだから、どのような紙に印刷しても、すべて同じ色味にでるとは限りません。紙の風合いで、多少の誤差がでますので、紙質を変更したい場合などは注意しましょう。

8印刷の色味で失敗できない場合は、必ず色校正を

パンフレットやカタログなどの印刷物は、売上や集客に直結します。

そのため、実際に仕上がった印刷物が、「思ってた色と違う」「こんな色だと思わなかった」という失敗をしたくない場合は、必ず『色校正』をしましょう。

本番印刷の前に『色校正』を行うことで、お客様と印刷技術者の間で仕上がりの色味の共通認識をすり合わせることができます。

当社では、商材(アパレルや専属モデル、自動車の色)やブランドカラーが確立しているロゴマークなどを掲載する場合に、『色校正』を行うケースが多いです。

\色校正に関する記事も見てね/
色校正についてはこちら

9印刷物の不良品

最後に、印刷後の再印刷やクレームについても説明しておきます。

まずは、印刷後に『思った色と違った』という理由での再印刷(刷り直し)はお客様負担になります。色味が想像と違うと感じるのは印刷のせいではありません。印刷の色味が心配な場合は色校正が必要であり、それを行わずして印刷したのであれば自己責任となります。

とても、大事なポイントですので覚えておいてください。

ただ稀に、インクのシミやカスレ、断裁ズレなど粗悪な印刷物が含まれている事があります。

そういう場合は、印刷工場側にフィードバックして原因究明をすることが可能です。あまりにも不良品が多い場合は、再印刷してもらうよう交渉することができます。(印刷会社負担)

ただし、再印刷になるかならないかは、納品した数量と不良品との比率によります。10,000枚のうち10枚程度の不良品であれば再印刷は難しく、必ずついている予備分で対応することになります。

しかし、100枚印刷したうちの20枚が不良品であれば、納品物として成立しませんので印刷会社に再印刷してもらえる可能性が高いです。

10色についての興味深い話

印刷の色とは、見る人や環境によって同じ印刷物でも見え方が異なります。

例えば、『青色を想像してください』と言われて、空の青を想像する人もいれば、紫陽花の青を想像する人もいます。
さらには、緑色を『青』という人もいます。実際、信号機の青は緑色なのに青と呼ばれます。

人が想像する色とは、個々の記憶を頼りに想像するため、人によって誤差が生じます。実物を見て色を評価する場合でもあっても、見る人の感性や経験によって、同じ青色でも「明るい青色だ」と感じる人もいれば、「暗い青色だ」と感じる人もいるなど、様々な意見がでます。

また、人の色認識とは、印刷物に反射された光が目を通して「脳」で「色」として具現化するため、周りの環境でも影響をうけます。

印刷物を見ている「環境光」によって見え方は異なり、太陽光であれば朝と夕方では違って見えます。屋内でもあっても「白熱灯」と「LED照明」では、それぞれ見え方に影響します。

したがって、「正解の色」というものは、他者との共有しにくい難しいものだと覚えておきましょう。

11【PR】美しい高品質印刷ならスクリーン線数280のグラフィック

ナショナルブランドやアパレルメーカー様など、印刷の色味をシビアに表現しなければならない企業様には、印刷会社『グラフィック』のグラフィックビジョンがオススメです。

グラフィックビジョンはオフセット印刷限定のオプションで、280線の高精細印刷が可能になります。スクリーン線数280とは、かなりの線数です。一般的なネット印刷会社のスクリーン線数は175くらいですので、数値を見ただけでも、明らかに違いが想像できます。

  • 280線の高精細出力で細部を緻密に描写できるのでより質感を正確に表現。
  • 網点が細かいことにより従来のにごりやざらつき感がない。
  • グラデーションも網点がほとんど見えず滑らか
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入稿が不安な方は(有償になりますが)、入稿の代行も行いますのでお気軽にご相談ください。

後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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