執筆者:後藤ようこ
印刷の知識知らないと失敗する!パンフレットに入る文字量を知ろう。
- 2023年08月28日
- コラム
執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
- ランディング(執筆)
- ディレクション
- コンサルティング
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
<記事の概要>
印刷して使うパンフレットやカタログは、掲載できる文字量が限られています。限られた誌面の中に、必要な情報を見やすく、読みやすく入れるための文字量の目安をまとめました。目 次
1パンフレットを作る時、用意する文字量がわからない
パンフレットやカタログを作成する時に、誌面に入れる文字量で悩まれた経験はありませんか?
印刷して使うパンフレットやカタログは、掲載できる文字量が限られています。
ホームページのように、どこまでもスクロールして見られるデジタル媒体とは違い、決まったサイズの中に必要な文言(文章)を落とし込まなければなりません。
みなさんも経験がお有りかと思いますが、限られた誌面内に要点を抑えた文言をまとめるのは、とても難しく大変な作業です。
本ブログでは、そんな皆様が、少しでも楽に文言をまとめることができるよう、それぞれの誌面スタイルごとに、どれくらいの文字量が入るか簡潔に説明いたします。
ぜひ、本記事をブックマークしてご活用ください。
2パンフレットの誌面と文言
パンフレットやカタログに入れたほうが良い内容とは、使用目的によって異なります。
しかし、一般的な目安がありますので、以下に簡単にまとめておきます。
三つ折りパンフレット(A4サイズの用紙を3つ折りにしたもの)
表紙には、タイトルやイメージ画像(イラスト)、ロゴマークなどが入ります。
その他、特にPRしたいポイントや電話番号などを掲載することがあります。
中面はコンパクトに情報をまとめます。文字を入れ込みすぎると、文字サイズが小さくなり、読みにくいパンフレットになりますので文字量に注意しましょう。
また、文字だけでは魅力が伝わりにくいですので、適宜、イラストやイメージ画像を挿入します。
A4サイズのパンフレット
A4サイズに、テーマに関する情報を掲載します。
片面の場合は、A4サイズ一面を使い、タイトル、ロゴマーク、キャッチコピー、本文を掲載します。必ず、連絡先などを掲載する必要がありますので、下部(フッダ)に基本情報やホームページアドレスなど、コンタクトに繋げやすい情報を掲載します。
両面の場合は、基本情報を裏面に掲載できます。よって、表面の本文に沢山の情報を掲載することができます。
両面よりも片面のほうが、要約する力が必要になりますので、難しく感じるかもしれません。
折パンフレット
A4サイズやA5サイズなどの用紙を、複数回、折りたたんで使うパンフレットです。ページ数により、入れられる文字量が異なります。
一般的に、表紙にはタイトル、ロゴマーク、キャッチコピーを入れます。裏面になる面に、基本情報などを入れます。あとは、誌面数に応じて情報を入れていきます。
冊子型パンフレット
複数ページからなる冊子型のパンフレットの場合、各ページに詳細な情報を配置できます。多くの情報量を入れられますので、読みやすさを保つために適切な行間や余白を考慮することが大切です。
パンフレットに含まれる文字量は、情報を読みやすく伝えるためにもバランスを保つ必要があります。テキストだけでなく、画像や図表も適切に配置することで、情報の伝達がスムーズになることがあります。デザインと内容の両方を考慮して、読み手にとってわかりやすいパンフレットを作成することが重要です。
3文字量の目安 早見表
ここからは、パンフレットやカタログの形によって、実際、何文字くらい入るのかについて解説していきます。
文字量は限られた誌面に、沢山入れれば入れるほど小さくなります。
みやすさ、読みやすさに配慮し、適度な余白が必要になりますので、誌面いっぱいに入れ込むことはできません。
以下の文字数を参考に、パンフレットやカタログの文章を用意しましょう。
A4サイズ(ペラ)
A4サイズには1,000文字前後の文字が入ります。
横にダラダラ文字を流すよりも、下記のサンプルのように2段組にしたレイアウトにすると読みやすくなります。
実際のPDFはこちらです。
実寸でプリントアウトして、文字の大きさを視覚的に確認してみましょう。
A4サイズ(三つ折り)
A4サイズの三つ折りパンフレットは、表面と中面で、それぞれ入る文字量が異なります。まずは、どのサイズの文字で表示するかを決めると、必然的に入れられる文字量の限界が計算できます。
文字サイズの限界は『5ポイント』です。
これ以下のサイズの文字は視認性が落ちるだけでなく、印刷しても文字がつぶれてしまい、見えない事があります。
パンフレットやカタログを受け取るターゲット層が、どのような層なのかを見定めて、文字のサイズを決めていきましょう。
実際のPDFはこちらです。
実寸でプリントアウトして、文字の大きさを視覚的に確認してみましょう。
A3サイズ 折パンフレット
A3サイズの折パンフレットは、ページ数によって入れられる文字量が大きく変わります。折パンフレットともなれば、文字だけでなく、多くの図表や写真が入ります。
よって、それらと文言を、どのように配置するかによって、入れられる文字数が変わります。
折パンフレットも同じで、最終的に文字のサイズを何ポイントにするかを決めると良いでしょう。
ただし、すべて同じサイズの文字で配置すると、逆に読みにくいです。
図表や写真のキャプションは小さめのフォントで、特に強調したい文言は大きくするなど、メリハリのある紙面構成が必要になります。
入れたい内容に応じて、必要な文字量を決定していきます。
実際のPDFはこちらです。
実寸でプリントアウトして、文字の大きさを視覚的に確認してみましょう。