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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

AI活用まとめベタでも大丈夫!無料AIで“声”が改善のタネに変わる方法 ― NotebookLMを業務改善に使う ―

  • 2025年06月16日
  • ノウハウ

<記事の概要>

Googleの無料AIツール「NotebookLM」を使えば、手書きアンケートや日報も簡単に整理・分析可能に。現場でも無理なく“改善のヒント”を引き出せる方法を、歯科医院の実例とともにご紹介します。

1はじめに|NotebookLMって何? 

NotebookLMいま、Googleが提供する無料ツール NotebookLM(ノートブックエルエム) が静かに注目を集めています。

NotebookLMは、GoogleドキュメントやPDF、テキストなど、さまざまな資料を読み込ませることで、AIが自動的に内容を整理し、要約や質問応答をしてくれる“AIノートアシスタント”です。

元々はリサーチやライティング支援のために開発されましたが、その活用の幅は急速に広がっています。

たとえば──

  • 社内の膨大なドキュメントから、特定の情報だけを抜き出したいとき
  • ミーティング議事録や日報を、素早く要約したいとき
  • 点在しているメモや資料を一元管理したいとき

こうした「人の手では時間がかかる作業」を、NotebookLMは数秒でこなしてくれます。

そして今、私たちが注目しているのが、「お客様の声」の活用です。

アンケートやレビュー、フィードバックなど、日々の業務の中で蓄積されていく声の数々。
実はそれらは、現場改善のヒントであり、サービス向上の種でもあります。

いそがしいOLですが──

「量が多すぎて、読み返せていない」
「なんとなく気になっているけど、言語化できていない」
「共有して話し合いたいけど、時間がない」

そんな“現場のもどかしさ”を解決するツールとして、NotebookLMを活用することは非常に有効です。

このコラムでは、「お客様の声」をNotebookLMでどう活かすのかを、歯科医院の現場例をもとにご紹介します。

NotebookLM(ノートブックエルエム)

https://notebooklm.google/
※2025年6月時点では、Googleアカウントがあれば無料で利用できます(英語UIですが、日本語資料も読み込み可能です)。

2お客様の声を、業務改善に活かせていますか?

  • アンケート
  • 口コミ
  • レビュー
  • 日報
  • メモ

お客様や患者さんの声は、日々さまざまな形で現場に届いています。

でも、それらの声を“聞きっぱなし”になってはいませんか?

アンケートを取ったまま、ファイルに入れたきりになっていたり、日報に気になるコメントがあったけど、忙しくて共有できなかったり。SNSのDMや口コミに改善点があるのは分かってる。でも、拾いきれない…のが現実です。

実は、こうした“もったいない情報”こそが、業務改善やサービス向上のヒントの宝庫になります。

けれど、現場にはこんなハードルがあります。

  • 「時間がない」
  • 「読み解くのが難しい」
  • 「整理するのが苦手」
  • 「誰かがまとめないと話が進まない」

こうした悩みを抱えたまま、せっかくの「お客様の声」が眠ってしまっているケースも少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、NotebookLMの活用です。
AIが、声の中から“気づき”や“共通点”を見つけ出し、自然に改善の会話が始まるきっかけをくれます。

3 お客様の声を、業務改善の第一歩に変える方法

以上のことからも、日々届くお客様の声は、改善のタネそのものです。
けれど、現場が忙しいほど、そうした声は埋もれてしまいがちです。

でも、もしその声をAIが代わりに読み解いてくれるとしたら?

NotebookLMを使えば、たとえばこんなことが可能です。

  • 手書きアンケートやレビューをまとめて放り込む
  • 「最近のネガティブな意見は?」「共通して出ているワードは?」と質問する
  • 数秒後、傾向や改善ポイントが“見える化”される

気になっていた違和感が、みるみるうちに言語化されて目の前に現れてきます。
それだけで、「何を改善しようか?」という会話が自然に生まれるようになります。

「なんとなく気になっていた声」が、
「次に動くためのヒント」に変わる。

それが、NotebookLMを使う最大のメリットです。

ここからは、ちょっとイメージがつきにくいかもしれませんので、8分間の動画にまとめました。まずは、こちらの動画を御覧ください。

4NotebookLMの使い方はとてもシンプル

NotebookLMの魅力は、誰でも直感的に使えるシンプルさにあります。

対応しているのは、PDF、テキスト、Googleドキュメントなどのさまざまな形式。
たとえば、手書きのアンケートもスマホで写真を撮っておけばOK。画像付きのドキュメントやメモも、まとめて読み込ませることができます。

読み込んだら、こんな質問をしてみます。
NotebookLMに向かって聞きたいことを質問するだけです。

たとえば、こんなふうに:

  • – 「最近よくあるクレームを教えて」
  • – 「ポジティブな意見の中で、共通点はある?」
  • – 「“説明”に関するネガティブな意見を抽出して」

たった数秒後──

  • 「待ち時間に関する不満が、ここ3ヶ月で7件ありました」
  • 「“安心感”というキーワードが、ポジティブなコメントの中で最も多く使われています」
  • 「“説明不足”に関するフィードバックが、連続して3件確認できます」

これまで「なんとなく気になっていた」ことが、根拠を持った“気づき”として浮かび上がってくるのです。

定性的だった印象が、定量的なデータに変わる。
そして、「どこをどう改善すればいいか」が、チーム内で自然に話し合える状態になります。

✦ 小さな違和感が“数字”になる
✦ ばらばらだった声に“傾向”が見える
✦ 会話のきっかけが、“共有の視点”として生まれる

NotebookLMは、単なる情報整理ツールではなく、現場に“考えるきっかけ”をもたらす存在です。

5今までは、誰かがまとめないと共有されなかった

これまで、アンケートやレビュー、日報などの“お客様の声”を活かすには、誰かが丁寧に読み込み、整理し、資料としてまとめる必要がありました。

つまりそれは、「資料作成が得意な人」や「コンサル的な視点を持った人」の役目。
多くの現場では、こう思われていたのではないでしょうか。

  • 「私は現場担当だから、分析は難しい」
  • 「新人にはまだ無理だと思う」
  • 「気にはなってるけど、まとめる時間がない…」

こうした“属人化”や“時間的ハードル”があることで、せっかくの声が埋もれてしまっていたのです。

でも、NotebookLMがあれば、話は変わります。

資料を読み込ませるだけで、AIが共通点・傾向・改善のヒントを自動的に抽出。専門的なスキルや長時間の分析作業がなくても、誰もが「同じ目線」で会話を始められる状態が整います。

そして気づくのです。

「お客様の声って、改善のタネだったんだ」

ほんの少しの工夫で、現場の意識と行動が変わりはじめる。
NotebookLMは、そんな小さな“最初の一歩”を後押ししてくれます。

6 NotebookLMで、『声』を行動につなげる

今回の取り組みを通して、私たちが実感したことは、大きく3つあります。

  • 「お客様の声」は、もっと活かせるということ
  • AIの力が、“考えるきっかけ”を与えてくれるということ
  • そして、現場にも「自分たちで改善できる力」があるということ

NotebookLMは、単なる情報整理ツールではありません。
これまで“聞きっぱなし”になっていたアンケートやフィードバックが、具体的なアクションのヒントに変わっていくのです。

「誰かがまとめなければ進まない」

「忙しいから、気づいてもスルーしてしまう」

そんな状況を変えるきっかけになるのが、NotebookLMです。

現場の一人ひとりが、“気づける視点”を持てるようになる。
それだけで、改善はもっと自然で、日常的なものになります。

7このコラムはこんな方におすすめです

  • 院内アンケートをどう活用していいか悩んでいる歯科医院のスタッフさん
  • 業務改善のヒントがなかなか出てこない中小企業の担当者さん
  • 「とりあえずメモしてるけど、活用されない…」と感じているすべての現場の方へ

NotebookLMは、Googleアカウントさえあれば無料で使えるツールです(2025年6月時点)。
URLはこちら → https://notebooklm.google

眠っていた“お客様の声”を、明日の改善につなげる第一歩に。
ぜひ、NotebookLMを試してみてください。

後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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