執筆者:後藤ようこ
WordPress子どものなりたい職業ランキングにユーチューバーが急上昇 〜オウンドメディアと企業のブログを考える〜
執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
- ランディング(執筆)
- ディレクション
- コンサルティング
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
<記事の概要>
自社の宣伝をするためにも、自分自身のブランディングを高める。オウンドメディアの構築こそ、中小企業が明日からでも取り組める営業方法です。目 次
1子どもがなりたい職業と親世代のギャップ
毎年、子どもの教育に携わる機関から、『子どもがなりたい職業ランキング』というデータが出ます。
最近、様々なメディアで取り上げられたのが『ユーチューバー』問題。
子どもがなりたい職業ランキングの中に、『ユーチューバー』が急上昇しているという事実です。
実に、現代の子どもたちを取り囲む生活環境を反映しているリアルなデータだと思います。しかし、それに反して、親が子どもに就かせたくない職業の第一位がユーチューバーだとか。(笑)
いつの時代も、親と子どもの将来への夢はギャップがあるものです。
さて、ここでこのニュースを元に考えたいのが、ユーチューバーという職業の位置づけの話です。昭和生まれの親世代にしてみれば、ネットメディアで自由自在に動画を載せて広告収入を得ているユーチューバーは、とても『職業』として認めたくない気持ちは痛いほど分かります。
職業というものは、決められた時間にオフィスにいって、決められた時間働いてお給料をいただくもの。そんな固定概念にはまらない仕事は、職業として認めがたい事でしょう。
しかしながら、デジタルネイティブ世代からしてみれば、ネットメディアはすでに昭和の親世代が考えるものでは無くなっています。
例えば、昔の子供達は、学校から帰れば一目散にテレビの前に座り、アニメをかぶりつきで見たのでは無いでしょうか?その他、テレビでみる番組やタレントの話題はつきることなく、学校でもテレビから流れる情報を元に会話が展開されていたに違いありません。
アイドル、アニメ、バラエティ等など….子どもたちの関心は、今も昔も大差無いでしょう。そして、昭和の親世代の関心の中心だった地上波テレビメディアがネットメディアに置き換わった。ただそれだけの話しです。
そんな時代を、デジタルネイティブ世代は生きているのです。
2ユーチューバーという職業は業界人
さらに、ネットメディアについて話を深掘りしてみましょう。
昭和の親世代の時代は、テレビ局のプロデューサーやディレクターは花形職業でした。マスコミ業界は、就活をしている大学生の憧れの的。テレビ局はじめマスコミ関係者は、ちょっと一目置かれたものです。
それでは、現代のネットメディアに話を戻しましょう。
実は、ネットメディアのそれ(ユーチューバー)と、かつてのテレビ局等の、オールドメディアのそれは、ほぼ同じであることが言えます。
しかも、ユーチューバーは、テレビ局で言う所の、ディレクター、プロデューサー、構成作家、タイムキーパー、タレント等など。大勢の役割を一人でこなします。まさに、オールドメディア時代の業界人よりも、より器用でより効率的で、そのフットワークの軽さは目を見張るものがあります。
現代の子どもたちが見ているのは、そんな世界です。
ユーチューバーという職業は、まさに現代の『業界人』であるという訳です。
さらに付け加えれば、米国のトランプ大統領は、就任当時からTwitter外交を展開しています。トランプ大統領は、様々な既存のオールドメディアの偏向報道を良く思わず、自ら自分の言葉で大事な事をつぶやくようになりました。それが、瞬く間に世界中に拡散されます。今では、大統領の起床の時間に併せて、既存のメディアがTweetを待っているという感じです。
もはや、マスコミという情報媒体が不要になっています。それほど、自分発信のメディアが政治の世界でも活躍していると言わざるを得ません。
3オウンドメディアをフルに活用する
さて。ここまで、なんだかんだと、ユーチューバーの話に終始してしまいました。
まるでビジネスと関係の無い話を長々説明してしまったように感じられると思いますが、ここからが本題です。
これまで、中小企業のウェブサイト活用に関するコラムをいくつか書いてきましたが、それらの多くが、コンテンツの質と量をあげるような方法が効果的であるということを書いてきました。
ネットインフラが当たり前になり、誰もがウェブサイトを保有するようになった今、簡単にSEO対策やらアクセスアップやらは実現できません。継続的な努力と工夫でしか闘えないネット社会に、中小企業のウェブサイトは十分な武器になります。
前述したユーチューバーの話を導入としたのは、『誰もがネット上でブランディング』が可能であるという事をわかりやすくしたかったからです。
スマホのカメラさえあれば、誰でも動画が撮れてネットにアップできる時代です。決して、それらが知的で崇高な内容ばかりでなくとも、ネットユーザーに強烈な印象を与えることができます。
もちろん、YouTubeなどの動画コンテンツだけでなくとも同じです。自社ブログや個人のブログでも同じだと思います。
コツコツとブログを更新する事は、自社の営業戦略の柱になりうる力を保有しているのです。
当社のクライアントに毎日ブログを更新している方がいらっしゃいます。
時々拝見するのですが、本当に頭が下がります。
読みながら、『お人柄が出ているなぁ』とホッコリします。
必ずしもフォーマルな文章でなくとも、各個々人の人隣が垣間見れる文章であっても、見た人は印象に残ります。そこに専門性の高い内容が入れば、十分、個人発信のメディアにさえも成り得ます。大事なのは、文章にのせて、自分の知識や意見や考えを正確にネットで配信するという作業です。
恐らく、時代は動画の時代になっていくでしょう。
これからは、もっともっとYouTubeなどの動画メディアが重宝される時代になるはずです。しかしながら、今はまだ動画のハードルは高く、やはり文字コンテンツによる情報発信が気軽に始めやすいと考えています。
自社の宣伝をするためにも、自分自身のブランディングを高める。
やはりオウンドメディアの構築こそ、中小企業が明日からでも取り組める営業方法かと思います。
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