執筆者:後藤ようこ 生成AI利用ガイドライン生成AI利用ガイドライン |制作物の安全性と品質を守るために 2026年06月24日 コラム <記事の概要> 生成AIを安全に活用するための当社ガイドライン。著作権・商標・個人情報・AI学習利用の注意点を、制作会社の視点でわかりやすく解説します。 目 次 1はじめに 2当社の基本姿勢 3当社が生成AIを利用するケース 4当社が生成AIを利用しないケース 5当社からのお願い 6生成AIの主なリスク 7公開前に画像検索で類似チェックを行う 8当社で使用している安全性の高いサービス 9生成AIを使う制作・使わない制作を選べます 10当社が守る3つの約束 11生成AIは、正しく使えば制作の可能性を広げるツールです 1はじめに 近年、ChatGPTやGemini(ジェミニ)など「生成AI」を業務で活用する機会が増えています。 文章のたたき台を作ったり、アイデアを整理したり、画像のイメージを確認したり。 生成AIはとても便利なツールです。 一方で、使い方を間違えると、著作権・商標・個人情報・企業ブランドに関わるトラブルにつながる可能性もあります。 そこで当社では、制作物の安全性と品質を守るために、生成AIの利用に関するガイドラインを設けています。 この記事では、当社がどのような考え方で生成AIを利用しているのか、また、お客様に知っておいていただきたい注意点についてご説明します。 2当社の基本姿勢 生成AIは「人の創造性を補助するツール」です 当社では、生成AIは「制作をすべて任せるもの」ではなく、「人の創造性を補助するツール」として考えています。 生成AIは便利で強力なツールですが、最終的な制作物の品質を決めるのは、あくまでも人の判断です。 当社では、以下の姿勢で生成AIを活用しています。 クリエイターの表現力を補完するために限定的に使用する 著作権・倫理・ブランド保護を最優先する 生成AIを使用する場合は、必要に応じて事前に説明する ご希望に応じて、生成AIを使用しない制作にも対応する 表現力の補完 著作権・倫理・ブランド保護 事前に説明 生成AIを使用しない制作 完全に生成AIに依存するのではなく、 正しく、安全に、必要最小限で活用すること。 これが当社の基本姿勢です。 AIと生成AIの違い 「AI」と「生成AI」は、似た言葉ですが意味が少し異なります。 AIとは AIとは、人工知能のことです。 既存のデータをもとに、分析・判断・補助を行う技術を指します。 たとえば、スマートフォンの予測変換、画像認識、検索結果の最適化、アプリ内の自動補正機能など、すでに私たちの身近なところで多く使われています。 生成AIとは 生成AIは、AIの一種です。 文章・画像・音声・動画など、新しいコンテンツを自動的に生成する技術を指します。 代表的なものとして、ChatGPT、Gemini、Adobe Fireflyなどがあります。 制作業務で話題になる「AI利用」の多くは、この生成AIに関するものです。 3当社が生成AIを利用するケース 当社では、すべての制作工程で生成AIを使うわけではありません。 利用する場合も、目的と範囲を限定し、制作物の品質と安全性を確認しながら活用しています。 リサーチ・アイデア出し 原稿作成や企画検討の初期段階で、情報整理やアイデア出しの補助として生成AIを利用することがあります。 たとえば、 ブログ記事の構成案を考える 販促方法の方向性を整理する 説明文の切り口を検討する 読者に伝わりやすい見出し案を出す といった使い方です。 ただし、生成AIが出した内容をそのまま使用することはありません。 最終的には、担当者が内容を確認し、事実関係や表現を整えたうえで制作に反映します。 仮イメージ制作 デザイン前のイメージ共有や、デザイン初期段階の方向性確認のために、生成AIを使う場合があります。 たとえば、 どのような雰囲気の写真が必要か どのような構図が分かりやすいか デザインの方向性を確認するためのラフイメージ クライアントとの認識合わせ用のたたき台 原稿量の見極めのため などです。 この段階で使用するAI画像やAI文章は、あくまでも「たたき台」です。 最終成果物は、クリエイターやディレクターが再構築し、制作物として適切な形に整えます。 原稿作成の草案づくり キャッチコピーや説明文の方向性を検討する際に、生成AIを使うことがあります。 たとえば、 見出し案 説明文 ホームページの構成案 ブログ記事のたたき台 SNS投稿文の初期案 などです。 ただし、AIが作成した文章は、必ずライターやディレクターが確認し推敲します。 生成AIは自然な文章を作ることができますが、内容が正しいとは限りません。 そのため、事実確認・表現の調整・会社らしさの反映は、人の手で行います。 Adobeアプリケーション内のAI機能 PhotoshopやIllustratorなどのAdobeアプリケーションには、一部AI技術が組み込まれています。 当社では、写真補正、ノイズ除去、切り抜き、画像調整など、従来作業の効率化や品質向上を目的として、これらの機能を使用する場合があります。 Adobe Fireflyなどは、商用利用に配慮された設計になっており、著作権クリアな素材を学習元としている点が特徴です。そのため、学習元が不透明な外部生成AIと比べて、権利リスクを抑えやすいと考えています。 4当社が生成AIを利用しないケース 安全性やブランド価値の保護を優先するため、以下のような場合は生成AIを使用しません。 有名キャラクターや著名人に似る可能性がある制作 既存作品に似すぎるリスクがある表現 企業ブランドの中心となるロゴ制作 自社キャラクターなど、独自性が重要な制作 クライアントから「AI不使用」の希望がある場合 学習元が不透明な外部AIによるオリジナルイラスト生成 特に、ロゴや企業キャラクターのように、長期的に使うブランド資産については注意が必要です。 AIが主体となって生成したものは、著作権や独占利用の面で不安が残る場合があります。 そのため、企業の顔となる重要なデザインには、生成AI画像をそのまま使用しない方針です。 5当社からのお願い 提示物を生成AIに学習させることは禁止しています 当社からお渡しした制作物、確認用PDF、画像データなどを、生成AIに学習させる行為は禁止させていただいております。 とえば、当社から提示したデザインの中には、以下が含まれています。 クリエイターが作成したイラスト フォトストックサービスの有料写真 ライセンス契約に基づいて使用している素材 クライアント専用に加工したデザインデータ これらを、当社を通さずに生成AIへ読み込ませたり、AIで改変・再生成したりすると、著作権や利用規約に違反してしまう可能性があります。 また、一度AIに読み込ませた情報は、その後どのように扱われるかを完全に管理することが難しくなります。 その結果、第三者の生成物に似た表現が出てしまうなど、コントロールできない状態になる恐れがあります。 安心で適切な権利処理のため、当社制作物のAI学習利用はお断りしております。 AI分析用途で画像を参照したい場合などは、事前にご相談ください。 6生成AIの主なリスク 生成AIは便利な一方で、制作業務で利用する際にはいくつかのリスクがあります。 ここでは、お客様にも知っておいていただきたい代表的な注意点をご紹介します。 学習元が不透明なAIはリスクがある 一部の生成AIでは、どのような画像や文章を学習しているのかが分かりにくい場合があります。 そのため、意図せず既存のキャラクター、他社のデザイン、有名作品、特定の作家のタッチに似てしまう可能性があります。制作物として公開した後に、著作権や商標、ブランドイメージの問題が発生することも考えられます。 もっともらしい間違いが含まれることがある 生成AIは、自然な文章や画像を作ることが得意です。 しかし、出力内容が必ず正しいとは限りません。 実際には存在しない情報を、もっともらしく書いてしまうことがあります。 このような現象は「ハルシネーション」と呼ばれます。 ブログ記事、パンフレット、会社案内、医療・法律・不動産・金融などの専門性が高い内容では、特に注意が必要です。 著作権が発生しない可能性がある AIが主体となって生成したものには、著作権が発生しない可能性があります。 人の創作的な関与があれば著作権が認められる余地はありますが、AIがほぼ自動で作ったものについては、権利の扱いが不安定になる場合があります。そのため、ロゴ、キャラクター、ブランドのメインビジュアルなど、企業資産として長く使う制作物には不向きです。 機密情報の漏えいにつながる可能性がある 未発表の商品情報、社外秘の企画書、顧客情報、社内資料などを生成AIに入力すると、情報漏えいのリスクがあります。外部サービスに情報を入力する際は、その情報を入力してよいか慎重に判断する必要があります。 AIで作ったものでも、利用者が責任を問われることがある AIが作成した画像や文章であっても、最終的に使用した人や会社が責任を問われる可能性があります。 たとえば、 実在の人物に似た顔が生成されてしまう 特定の作家の作風に近いイラストになる 既存のキャラクターに似た画像になる 誤った情報を広告やホームページに掲載してしまう といったケースです。 「AIが作ったから大丈夫」ではなく、「公開する前に人が確認する」ことが重要です。 7公開前に画像検索で類似チェックを行う AIで作成した画像を使用する場合は、公開前にGoogleレンズなどの画像検索ツールで、似ている画像がないか確認することも大切です。 Googleレンズは、カメラ・画像・スクリーンショットを使って、見た目が近い画像や関連情報を検索できるツールです。 チェックする際は、完成画像をGoogleレンズに読み込ませ、既存のキャラクター、ロゴ、商品、人物写真、他社デザインなどに似すぎていないかを確認します。 ただし、画像検索で一致するものが出なかったとしても、著作権や商標の問題が完全になくなるわけではありません。 あくまでもリスクを下げるための確認作業として行い、最終的には人の目で慎重に判断することが大切です。 Googleにアクセス Google 検索バーの「画像検索(レンズマーク)」をクリックする。 完全一致、見た目で一致 の画像をチェックする。 アップした画像に似ている画像が表示されます。 完全一致、見た目で一致の2種類の検索がでできますので、これらの検索一覧でチェックしてみましょう。 8当社で使用している安全性の高いサービス 当社では、生成AIや素材サービスを利用する場合、安全性や商用利用の条件を重視しています。 主に使用するのは、商用利用を前提とした正規サービスです。 Adobe Firefly Adobe Stock PIXTA 上記のように権利処理に配慮されたサービスを中心に利用しています。 これらのサービスでは、著作権クリアな素材を学習元としているものや、商用利用を想定して提供されている素材が多くあります。 また、人物写真ではモデルリリース、建物や商品ではプロパティリリースが管理されている素材を使用することで、制作物の安全性を高めています。 【アドビ公式Youtube】生成 AI と著作権? 5分で分かる Adobe Firefly の安全な商用利用のための設計 9生成AIを使う制作・使わない制作を選べます 当社では、生成AIの利用に不安があるお客様に向けて、当社では制作方式を選べるようにしています。 生成AI不使用プラン 生成AIを使用せず、イラストレーターによる制作、カメラマン撮影、有料素材、手作業でのレタッチなどを中心に制作する方法です。 ブランドイメージを大切にしたい場合や、法的リスクをできるだけ抑えたい場合に向いています。 ただし、作業量や制作工程が増えるため、内容によっては追加費用が発生する場合があります。 生成AI活用プラン 生成AIを補助的に活用し、制作コストや制作時間を抑える方法です。 リサーチ、構成案、仮イメージ、文章のたたき台などに活用することで、スムーズに制作を進めやすくなります。 生成AIを使用する場合は、必要に応じて事前に説明し、お客様のご理解のもとで進行します。 生成AIのすべてが著作権侵害になるわけではありません。 目的に合わせて正しく活用することが、これからのビジネスでは大切です。 10当社が守る3つの約束 当社では、生成AIを利用する場合も、利用しない場合も、以下の3つを大切にしています。 著作権とブランド価値を守ります 制作物は、会社やお店の信頼に関わる大切なものです。 生成AIの利用によって、著作権やブランド価値にリスクが生じないよう、使用する素材や表現を慎重に確認します。 透明性のある制作プロセスを大切にします 生成AIを使う場合、使わない場合を必要に応じて明確にご説明します。 お客様が不安を感じたまま進行することがないよう、制作工程の透明性を大切にしています。 安全性の高いツールと素材を使用します Adobe、PIXTAなど、商用利用や権利処理に配慮された正規サービスを中心に使用します。 学習元が不透明な外部AIや、権利リスクの高い素材を安易に使用しないことで、安心して使える制作物を目指します。 11生成AIは、正しく使えば制作の可能性を広げるツールです 生成AIは、制作現場において大きな可能性を持つツールです。 アイデア出し、文章のたたき台、仮イメージの共有、作業効率化など、上手に活用すれば制作の質とスピードを高めることができます。 一方で、著作権、商標、個人情報、機密情報、ブランド保護など、注意すべき点も多くあります。 当社では、約30年にわたり制作業務に携わってきた経験をもとに、生成AIを安全に活用するためのルールを設けています。 生成AIを使う場合も、使わない場合も、最終的に大切なのは「人の目で確認し、責任を持って制作すること」です。 お客様の目的やご不安に合わせて、適切な制作方法をご提案いたします。 執筆者:後藤ようこ 後藤 ようこ取締役副社長 スキル ランディング(執筆) ディレクション コンサルティング 大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。 現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。) また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。 【2026年版 図解あり】中小企業はSNSを主役にしない|費用対効果で選ぶ、『ブログ本店』設計 関連コラム コラム 「AIでデザインは終わる」って本気で思ってる?── 人間のデザイナーが消えない5つの理由 READ MORE コラム 描く楽しさを伝える企業が、なぜAIポスターで躓いたのか? 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<記事の概要>
生成AIを安全に活用するための当社ガイドライン。著作権・商標・個人情報・AI学習利用の注意点を、制作会社の視点でわかりやすく解説します。目 次
1はじめに
文章のたたき台を作ったり、アイデアを整理したり、画像のイメージを確認したり。
生成AIはとても便利なツールです。
一方で、使い方を間違えると、著作権・商標・個人情報・企業ブランドに関わるトラブルにつながる可能性もあります。
そこで当社では、制作物の安全性と品質を守るために、生成AIの利用に関するガイドラインを設けています。
この記事では、当社がどのような考え方で生成AIを利用しているのか、また、お客様に知っておいていただきたい注意点についてご説明します。
2当社の基本姿勢
生成AIは「人の創造性を補助するツール」です
生成AIは便利で強力なツールですが、最終的な制作物の品質を決めるのは、あくまでも人の判断です。
当社では、以下の姿勢で生成AIを活用しています。
表現力の補完
著作権・倫理・ブランド保護
事前に説明
生成AIを使用しない制作
完全に生成AIに依存するのではなく、
正しく、安全に、必要最小限で活用すること。
これが当社の基本姿勢です。
AIと生成AIの違い
「AI」と「生成AI」は、似た言葉ですが意味が少し異なります。
AIとは
AIとは、人工知能のことです。
既存のデータをもとに、分析・判断・補助を行う技術を指します。
たとえば、スマートフォンの予測変換、画像認識、検索結果の最適化、アプリ内の自動補正機能など、すでに私たちの身近なところで多く使われています。
生成AIとは
文章・画像・音声・動画など、新しいコンテンツを自動的に生成する技術を指します。
代表的なものとして、ChatGPT、Gemini、Adobe Fireflyなどがあります。
制作業務で話題になる「AI利用」の多くは、この生成AIに関するものです。
3当社が生成AIを利用するケース
当社では、すべての制作工程で生成AIを使うわけではありません。
利用する場合も、目的と範囲を限定し、制作物の品質と安全性を確認しながら活用しています。
リサーチ・アイデア出し
たとえば、
といった使い方です。
ただし、生成AIが出した内容をそのまま使用することはありません。
最終的には、担当者が内容を確認し、事実関係や表現を整えたうえで制作に反映します。
仮イメージ制作
デザイン前のイメージ共有や、デザイン初期段階の方向性確認のために、生成AIを使う場合があります。
たとえば、
などです。
この段階で使用するAI画像やAI文章は、あくまでも「たたき台」です。
最終成果物は、クリエイターやディレクターが再構築し、制作物として適切な形に整えます。
原稿作成の草案づくり
キャッチコピーや説明文の方向性を検討する際に、生成AIを使うことがあります。
たとえば、
などです。
ただし、AIが作成した文章は、必ずライターやディレクターが確認し推敲します。
生成AIは自然な文章を作ることができますが、内容が正しいとは限りません。
そのため、事実確認・表現の調整・会社らしさの反映は、人の手で行います。
Adobeアプリケーション内のAI機能
PhotoshopやIllustratorなどのAdobeアプリケーションには、一部AI技術が組み込まれています。
当社では、写真補正、ノイズ除去、切り抜き、画像調整など、従来作業の効率化や品質向上を目的として、これらの機能を使用する場合があります。
Adobe Fireflyなどは、商用利用に配慮された設計になっており、著作権クリアな素材を学習元としている点が特徴です。そのため、学習元が不透明な外部生成AIと比べて、権利リスクを抑えやすいと考えています。
4当社が生成AIを利用しないケース
安全性やブランド価値の保護を優先するため、以下のような場合は生成AIを使用しません。
特に、ロゴや企業キャラクターのように、長期的に使うブランド資産については注意が必要です。
AIが主体となって生成したものは、著作権や独占利用の面で不安が残る場合があります。
そのため、企業の顔となる重要なデザインには、生成AI画像をそのまま使用しない方針です。
5当社からのお願い
提示物を生成AIに学習させることは禁止しています
当社からお渡しした制作物、確認用PDF、画像データなどを、生成AIに学習させる行為は禁止させていただいております。
とえば、当社から提示したデザインの中には、以下が含まれています。
また、一度AIに読み込ませた情報は、その後どのように扱われるかを完全に管理することが難しくなります。
その結果、第三者の生成物に似た表現が出てしまうなど、コントロールできない状態になる恐れがあります。
安心で適切な権利処理のため、当社制作物のAI学習利用はお断りしております。
AI分析用途で画像を参照したい場合などは、事前にご相談ください。
6生成AIの主なリスク
生成AIは便利な一方で、制作業務で利用する際にはいくつかのリスクがあります。
ここでは、お客様にも知っておいていただきたい代表的な注意点をご紹介します。
学習元が不透明なAIはリスクがある
一部の生成AIでは、どのような画像や文章を学習しているのかが分かりにくい場合があります。
そのため、意図せず既存のキャラクター、他社のデザイン、有名作品、特定の作家のタッチに似てしまう可能性があります。制作物として公開した後に、著作権や商標、ブランドイメージの問題が発生することも考えられます。
もっともらしい間違いが含まれることがある
生成AIは、自然な文章や画像を作ることが得意です。
しかし、出力内容が必ず正しいとは限りません。
実際には存在しない情報を、もっともらしく書いてしまうことがあります。
このような現象は「ハルシネーション」と呼ばれます。
ブログ記事、パンフレット、会社案内、医療・法律・不動産・金融などの専門性が高い内容では、特に注意が必要です。
著作権が発生しない可能性がある
AIが主体となって生成したものには、著作権が発生しない可能性があります。
人の創作的な関与があれば著作権が認められる余地はありますが、AIがほぼ自動で作ったものについては、権利の扱いが不安定になる場合があります。そのため、ロゴ、キャラクター、ブランドのメインビジュアルなど、企業資産として長く使う制作物には不向きです。
機密情報の漏えいにつながる可能性がある
未発表の商品情報、社外秘の企画書、顧客情報、社内資料などを生成AIに入力すると、情報漏えいのリスクがあります。外部サービスに情報を入力する際は、その情報を入力してよいか慎重に判断する必要があります。
AIで作ったものでも、利用者が責任を問われることがある
AIが作成した画像や文章であっても、最終的に使用した人や会社が責任を問われる可能性があります。
たとえば、
「AIが作ったから大丈夫」ではなく、「公開する前に人が確認する」ことが重要です。
7公開前に画像検索で類似チェックを行う
AIで作成した画像を使用する場合は、公開前にGoogleレンズなどの画像検索ツールで、似ている画像がないか確認することも大切です。
Googleレンズは、カメラ・画像・スクリーンショットを使って、見た目が近い画像や関連情報を検索できるツールです。
チェックする際は、完成画像をGoogleレンズに読み込ませ、既存のキャラクター、ロゴ、商品、人物写真、他社デザインなどに似すぎていないかを確認します。
ただし、画像検索で一致するものが出なかったとしても、著作権や商標の問題が完全になくなるわけではありません。
あくまでもリスクを下げるための確認作業として行い、最終的には人の目で慎重に判断することが大切です。
Googleにアクセス
Google
検索バーの「画像検索(レンズマーク)」をクリックする。
完全一致、見た目で一致 の画像をチェックする。
アップした画像に似ている画像が表示されます。
完全一致、見た目で一致の2種類の検索がでできますので、これらの検索一覧でチェックしてみましょう。
8当社で使用している安全性の高いサービス
当社では、生成AIや素材サービスを利用する場合、安全性や商用利用の条件を重視しています。
主に使用するのは、商用利用を前提とした正規サービスです。
上記のように権利処理に配慮されたサービスを中心に利用しています。
これらのサービスでは、著作権クリアな素材を学習元としているものや、商用利用を想定して提供されている素材が多くあります。
また、人物写真ではモデルリリース、建物や商品ではプロパティリリースが管理されている素材を使用することで、制作物の安全性を高めています。
【アドビ公式Youtube】生成 AI と著作権? 5分で分かる Adobe Firefly の安全な商用利用のための設計
9生成AIを使う制作・使わない制作を選べます
当社では、生成AIの利用に不安があるお客様に向けて、当社では制作方式を選べるようにしています。
生成AI不使用プラン
生成AIを使用せず、イラストレーターによる制作、カメラマン撮影、有料素材、手作業でのレタッチなどを中心に制作する方法です。

ブランドイメージを大切にしたい場合や、法的リスクをできるだけ抑えたい場合に向いています。
ただし、作業量や制作工程が増えるため、内容によっては追加費用が発生する場合があります。
生成AI活用プラン
生成AIを補助的に活用し、制作コストや制作時間を抑える方法です。
リサーチ、構成案、仮イメージ、文章のたたき台などに活用することで、スムーズに制作を進めやすくなります。
生成AIを使用する場合は、必要に応じて事前に説明し、お客様のご理解のもとで進行します。
生成AIのすべてが著作権侵害になるわけではありません。
目的に合わせて正しく活用することが、これからのビジネスでは大切です。
10当社が守る3つの約束
当社では、生成AIを利用する場合も、利用しない場合も、以下の3つを大切にしています。
著作権とブランド価値を守ります
制作物は、会社やお店の信頼に関わる大切なものです。
生成AIの利用によって、著作権やブランド価値にリスクが生じないよう、使用する素材や表現を慎重に確認します。
透明性のある制作プロセスを大切にします
生成AIを使う場合、使わない場合を必要に応じて明確にご説明します。
お客様が不安を感じたまま進行することがないよう、制作工程の透明性を大切にしています。
安全性の高いツールと素材を使用します
Adobe、PIXTAなど、商用利用や権利処理に配慮された正規サービスを中心に使用します。
学習元が不透明な外部AIや、権利リスクの高い素材を安易に使用しないことで、安心して使える制作物を目指します。
11生成AIは、正しく使えば制作の可能性を広げるツールです
生成AIは、制作現場において大きな可能性を持つツールです。
アイデア出し、文章のたたき台、仮イメージの共有、作業効率化など、上手に活用すれば制作の質とスピードを高めることができます。
一方で、著作権、商標、個人情報、機密情報、ブランド保護など、注意すべき点も多くあります。
当社では、約30年にわたり制作業務に携わってきた経験をもとに、生成AIを安全に活用するためのルールを設けています。
生成AIを使う場合も、使わない場合も、最終的に大切なのは「人の目で確認し、責任を持って制作すること」です。
お客様の目的やご不安に合わせて、適切な制作方法をご提案いたします。
執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
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