執筆者:後藤ようこ
展示会ノウハウ展示会で目を引くバナースタンドのデザインとは? |制作事例と成功のポイント
- 2026年06月30日
- ノウハウ
執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
- ランディング(執筆)
- ディレクション
- コンサルティング
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。


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<記事の概要>
展示会で目を引くバナースタンドの作り方を、種類や効果、デザインの注意点、医療機器メーカー様の制作事例を交えて解説。来場者に一瞬で伝わる見せ方を紹介します。目 次
1展示会では“第一印象”がとても大切
会場内には多くの企業ブースが並び、パンフレット、パネル、モニター、実機展示など、さまざまな情報が一度に目に入ります。そのため、来場者はすべてのブースをじっくり見るのではなく、通路を歩きながら「気になる」「少し話を聞いてみたい」と感じたブースに足を止めることが多くなります。
つまり展示会では、ブースの前を通った一瞬で、
「何の会社なのか」
「どんな商品・サービスを扱っているのか」
「自分に関係がありそうか」
「詳しく聞いてみる価値がありそうか」
を伝えることがとても大切です。
そこで活躍するのが、ブースの背景や通路側に設置するバナースタンドです。
バナースタンドは、単なる装飾ではありません。
会社名や商品名、サービスの特長、来場者に伝えたいメッセージを大きく見せることで、ブースの第一印象をつくる大切な販促ツールです。
特に展示会では、営業担当者が声をかける前に、まず視覚的に興味を持ってもらう必要があります。
バナースタンドに「何を扱っているのか」「どんなメリットがあるのか」が分かりやすく整理されていれば、来場者の目に留まりやすくなり、会話や商談のきっかけにもつながります。
反対に、文字が小さすぎたり、情報が多すぎたり、何を伝えたいのか分かりにくいデザインになっていると、せっかく出展していても来場者に気づかれにくくなってしまいます。
展示会で成果を出すためには、ただ「カッコいい」だけではなく、来場者に一瞬で伝わるバナースタンドを用意することが大切です。
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2バナースタンドとは?
バナースタンドとは、展示会・説明会・店頭販促・イベント会場などで使われる、自立式の大型のバナースタンドのことです。
紙のチラシやパンフレットと違い、来場者が手に取らなくても、離れた場所から会社名や商品名、サービス内容を伝えられるのが大きな特徴です。
展示会場では、ブースの背面に設置したり、通路側に置いたりすることで、来場者の目を引くアイキャッチとして活用されます。
バナースタンドには、主に次のような種類があります。
バナースタンドの主な種類
ロールアップバナー
巻き取りタイプの自立型バナースタンドです。
収納時はコンパクトになり、持ち運びや設置がしやすいため、展示会・説明会・セミナーなどでよく使われます。バナーデザインの差し替えも可能です。
ロールアップバナーの仕組みやサイズは、業者さんによって様々です。
横幅は既製サイズ、高さは可変できるものが用意されていますので、希望のサイズのものを探して発注しましょう。
Xバナー
ハトメ式のバナータイプです。比較的軽量で扱いやすく、短期イベントや店頭販促にも向いています。ハトメ式なので印刷シートを差し替えて使えます。
バックパネル・バックボード
ブースの背面に大きく設置するタイプです。
会社名や商品写真、キャッチコピーを大きく見せられるため、
展示会ブース全体の印象づくりに向いています。
屋外用バナースタンド
屋外イベントや店頭で使いやすいように設計されたタイプです。屋内用に比べて安定性を重視したものが多く、使用場所に合わせて選ぶ必要があります。
このように、バナースタンドは種類によって大きさ、設置方法、持ち運びやすさ、見せ方が変わります。展示会で使う場合は、ブースの広さや設置場所、伝えたい情報量に合わせて選ぶことが大切です。
3展示会でバナースタンドが効果的な理由
展示会では、多くの人々が行き交います。
そんな中、営業スタッフが適宜、来場者に声をかけるわけですが、声をかける前に、まず視覚で興味を持ってもらう必要があります。
バナースタンドには、次のような役割がありますのでまとめておきます。
遠くから気づいてもらえる
大きく目立つバナーがあることで、離れた場所からでもブースの存在を認識してもらいやすくなります。
一瞬で伝えられる
商品名・サービス名・キャッチコピーを大きく見せることで、瞬間的に来場者に内容が伝わります。
ブース全体に統一感が出る
バナー、テーブルクロス、パンフレット、バックパネルなど、展示物のデザインを揃えることで、ブース全体の印象が整い、印象に残りやすくなります。
商談や説明のきっかけになる
バナーに注目させることで「この商品は何ですか?」「この特徴について詳しく聞きたいです」という会話の入口を作ることができます。
展示会では定番となり、当たり前のバナースタンドですが、これらの目的を踏まえて考えると、どのようなデザインにするべきか慎重に考える必要があります。
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4事例でみるバナースタンド(医療系の展示会の場合)
ここからは、当社で制作した医療系の展示会用バナースタンドの事例をご紹介します。
今回制作したのは、ORTメディカル株式会社様の展示会ブースで使用するバナースタンドです。
内視鏡用送水装置「ウォータープリーズ2 WP2S」を紹介するためのバナーとして、製品の特長が一目で伝わるようにデザインしました。
制作時に意識したポイント
今回はロールアップバナーのみの製作でしたが、その他にも、Xバナータイプ、タペストリー型バナータイプ、バックボードタイプなどにした場合のシミュレーションは以下のとおりです。
ロールアップバナー
Xバナー(ハトメタイプ)
Tapestryタイプ
バックボードタイプ
5事例から見る、効果的なバナースタンドのポイント
バナースタンドをデザインする際に注意したいのは、デザイン面を重視するばかりに、なんのバナーなのかわかりにくくなってしまう落とし穴に落ちないことです。
ついつい、デザインにインパクトを求めすぎたばかりに、目的を見失ってしまう場合があります。
バナースタンドのデザインを決めていく際には、常に、目的に立ち返り、必要な要素、色合い、デザインを考えていくようにしましょう。
ここからは効果的なバナースタンドをつくる時のコツについて解説していきます。

商品名・サービス名を大きく入れる
展示会では、バナースタンドだからといって、細かい説明文をじっくり読む人は多くありません。
そのため、まずは、
・何の商品なのか
・何のサービスなのか
が一瞬で伝わることが大切です。
今回の事例では、「ウォータープリーズ2 WP2S」という商品名を大きく配置し、遠くからでも視認しやすいデザインにしています。
また、商品名やサービス名は、できるだけ見やすい書体を使い、見やすい色を使いましょう。
白い背景に濃い文字、濃い背景には白い文字を使います。
近似色などは読みにくいので背景と文字の色合いは、特に気をつけましょう。
キャッチコピーは短く、強く
今回の事例では、
「洗浄、滅菌不要」
という製品の大きな特長を、目立つ位置に配置しました。
このように、来場者に一番伝えたいメリットを短い言葉に整理することで、印象に残りやすくなります。
当然のことながら、強烈だからといって、キャッチコピーに使う文言は、品位のないものや医療広告ガイドラインに反するもの、公序良俗に反するワードは避けるべきです。品位にかける大げさなキャッチコピーは会社の印象を悪くしてしまいます。
製品写真を大きく使う
展示会では、来場者が「これは何だろう?」と興味を持つきっかけが必要です。
製品写真を大きく入れることで、実際の商品イメージが伝わりやすくなります。
特に医療機器・工業製品・専門機器などは、写真やイラストがあることで、文章だけよりも理解しやすくなります。
製品写真がある場合は、できるだけきれいな画質の写真を大きく使いましょう。また、最も強調したい部分は、人の目線にあわせて配置します。製品を強調したいのであれば、人間の目の高さに入るような位置に配置しましょう。
色数を絞って統一感を出す
今回の事例では、
白・ブルー・濃紺
を中心にまとめています。
医療機器の展示会ということもあり、清潔感や信頼感が伝わる配色にしています。
できるだけメインカラーと親和性の高いカラーを差し色として使い、ごちゃごちゃしないようにデザインしましょう。
赤文字を使う場合は、どうしても強調したい部分、1箇所に絞って使うといいでしょう。
ブース全体でデザインを統一する
バナースタンドだけが良くても、ブース全体がバラバラだと印象が弱くなります。
展示ブースでは、
の雰囲気を揃えることで、全体としてまとまりのあるブースにしましょう。
6バナースタンド制作でよくある失敗
文字が小さすぎる
近くで見ると読めても、展示会場では読みにくいことがあります。
遠くから見ても読める文字サイズを意識することが大切です。
そのためには、バナーに入れる文言の精査が必要です。何をいれて何をいれないか、きちんと精査して文言を固めましょう。
情報を詰め込みすぎる
会社概要、商品説明、スペック、問い合わせ先などをすべて入れようとすると、かえって何を伝えたいのか分かりにくくなります。
文言の精査が必要なのは、上記で述べたとおりです。
キャッチコピーが弱い
「高品質なサービスを提供します」など、どの会社にも当てはまる表現では印象に残りにくくなります。当たり前の表現だけでは、目に止まりにくいです。他社との圧倒的な違い、自社ならではの強みを具体的に伝えることが重要です。
写真や画像の質が低い
解像度の低い写真や暗い写真を使うと、ブース全体の印象も弱くなります。
製品写真やイメージ画像は、できるだけきれいな素材を用意するのがおすすめです。
特にバナースタンドは背の高い商品です。その分、印刷面が広く、大きく写真を使う必要がありますので、事前に、できるだけ画質の良いキラーフォトを用意しておきましょう。
7制作前に準備しておきたいもの
バナースタンドを制作する前に、以下の情報を整理しておくとスムーズです。
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8まとめ:バナースタンドは展示会成功のための営業ツール
バナースタンドは、展示会ブースを飾るためだけのものではありません。
来場者に、
何の会社か
何を展示しているのか
どんなメリットがあるのか
を一瞬で伝えるための営業ツールです。
カッコいいデザインにすることはもちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、来場者に伝えるべき情報を整理し、分かりやすく見せることです。
展示会でしっかり成果を出すためには、バナースタンド、パンフレット、展示台、テーブルクロスなどを含めて、ブース全体を統一感のあるデザインにすることが大切です。

9おまけ:色と印象の関係/展示会バナーでの色の使い方
青
清潔感・信頼感・落ち着き
医療、精密機器、BtoB商材で使いやすい
白
清潔感、・シンプルさ・余白
医療・美容・高品質感のある背景に使いやすい
黒
高級感・重厚感・引き締まった印象
高級商材、プロ向け商材、背景や見出しに使いやすい
赤
注意・強調・情熱・緊急
キャンペーン、注意喚起、重要語の強調に使う
黄
明るさ・注目・警告
強調したい一語、アイコン、注目ポイントに使う
緑
自然・健康・安心・環境
健康、食品、環境、福祉系の商材に使いやすい
グレー
中立・落ち着き・控えめな印象
背景、補助色、専門性を出したいデザインに使いやすい