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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

文章表現の工夫ユニバーサルデザインに沿ったパンフレットづくり 〜文章表現の工夫〜

<記事の概要>

UD(ユニバーサルデザイン)に配慮した印刷物制作における、文章表現の工夫についてまとめました。

1UD(ユニバーサルデザイン)に配慮した文章表現の工夫

UD(ユニバーサルデザイン)に配慮した印刷物(カタログやパンフレット等)を作成する時は、その文章表現にも配慮しなければなりません。

障害をもつ人や高齢者や子ども、そして日本語を母国語としない外国人など、多種多様な人々にも、できるだけ分かりやすい文章表現にする必要があります。「事実」や「伝えたいこと」を明確にし、「最低限これだけは伝えたい」という内容まで絞りましょう。

正確に伝えようとするあまり、ついつい難しい用語を使ったり、文章が長くなってしまいがちです。職場の決まり事や常識にとらわれず、読者の視点に立った表現を意識しましょう。

以下に、UD(ユニバーサルデザイン)に配慮した文章表現のポイントについてまとめました。

25W1Hに注意

さままな人に正しく伝わるように、『5W1H』を明確にした文章表現に心がけましょう。
『5W1H』とは以下の通りです。

  • Who:誰が
  • When:いつ
  • Where:どこで
  • What:何を
  • Why:なぜ
  • How:どのように

5W1H

要点が得られないような文章ではなく、上記の『5W1H』に沿って簡潔に文章をまとめましょう。

3分かりやすく簡潔な文章に

ロゴマークデザインまた、文章には分かりやすい用語を使うようにしましょう。安易に横文字やカタカナ語を使わずに、平易な日本語で文章を構成させるようにします。

さらに、結論は早めに書くことで内容の要点がつかみやすくなります。ダラダラ書いてしまうと、結局、何がいいたいのかわからなくなる可能性があります。文章は短めに内容は簡潔にまとめます。

もしも、文章が長くなってしまう場合は、ブロックなどで区切って表現すると、比較的伝わりやすくなると言われています。箇条書きでまとめられる場合には、箇条書きで要点をまとめるのもよいでしょう。

4文章や文字だけでなく図やイラストも使う

文章は読む順番がわかるように数字で番号をつけたり、矢印をつけて誘導するようにします。大事なポイントや強調したい点は、それらの文字にアンダーライン(下線)を引いたり太文字にするなど工夫をします。

また、文章は文字だけでなく、表や図、グラフやイラスト、写真などを適宜おりまぜて使うようにしましょう。ただし、写真やイラストの上に文字を重ねたりすつと読みにくくなるので注意が必要です。

ユニバーサルデザイン 文章表現の工夫

5読みにくい漢字や難しい言葉にはふりがなを

読み方が難しい人名や地名、固有名詞には、できるだけふりがなをつけたほうがよいでしょう。色んな読み方がある言葉にも注意が必要です。

特に、専門用語や外来語を使わなければならない場合には注釈を付ける必要があります。できれば、カタカナ文字は多用しないようにして文章を作るほうが好ましいとされています。どうしても使わなければならない場合は、上記のような配慮を忘れないようにしましょう。

ユニバーサルデザイン 文章表現の工夫

6参考文献

なお、本記事は以下の『わかりやすい印刷物のつくり方 ~ユニバーサルデザインの視点から~』を参考にしてまとめています。

わかりやすい印刷物のつくり方 ~ユニバーサルデザインの視点から~

7UD検定に合格したデザイナーがアドバイス制作をします!

ユニバーサルデザインをご希望される場合は、UD検定(※1)に合格したデザイナーが制作させていただきます。
制作物のご用途やお使いになるユーザーの傾向をお伺いし、言葉や図の効果的な使い方、色の組み合わせ、書体の選定など、ユニバーサルデザインにそったアドバイスをさせていただき、お客様に合わせて制作をさせていただきます。

※1) UD検定・初級 認定番号 第000960号
国際ユニヴァーサルデザイン協議会【IAUD】
https://www.iaud.net/

UD検定

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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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