執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
- ランディング(執筆)
- ディレクション
- コンサルティング
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
<記事の概要>
中小企業が無料で始められる『LINE公式アカウント』は、今、最も注目されている販促アプローチです。そのメリット・デメリットについてコラムにまとめました。目 次
1中小企業が無料で使える『LINE公式アカウント』
しかし、ここ数年で、『LINE公式アカウント』は大きくうまれかわりました。
利用料は無料となり、中小企業でも気軽に導入できるサービスになりました。
LINE公式アカウント
あまり広く知られていないかもしれませんが、LINEの個人アカウントは商用利用できません。
そのため、LINEをビジネスで利用する場合には、必ず『LINE公式アカウント』を別で立ち上げる必要があります。
商用できない事は、LINE利用規約第12条「禁止事項」の第8項に明記されていますので、くれぐれもご注意ください。もしも、利用規約に違反してしまうと、LINEアカウントは利用できなくなります。アカウントが使えなくなると、非常に大きな問題になりますので商用利用している方は、ただちに『LINE公式アカウント』に変更しましょう。
12.8 営業、宣伝、広告、加入、その他の営利を目的とする行為(当社の認めたものを除きます。)、性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない異性との出会いや交際を目的とする行為、他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、 その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為。
『LINE公式アカウント』の最大のメリットは、顧客ユーザーとつながり、直接、メッセージを配信したりチャットで会話ができることです。顧客との距離を縮め、より深い信頼関係を築くことができます。
『LINE公式アカウント』が無料*ではじめられるという事で、当社も早速アカウントを作成しました。実際、使ってみると想像以上に便利なツールです。
今回の記事では、実際に『LINE公式アカウント』を立ち上げてみて感じたメリットやデメリットをまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
*無料で利用できるフリープランは、1ヶ月につき1,000通までのメッセージ配信が可能です。
\弊社のLINE公式アカウントです/
すでにノーブランドと取引のあるお客様から、LINE経由でご連絡をいただいた場合、ご質問への回答はさせていただきますが、具体的なお仕事の依頼などについては、(見落としを防ぐため)従来どおりメールもしくはお電話にてお寄せいただけると幸いです。
2メリット1:チャットが便利
すでに個人のLINEアカウントをお使いの方は実感していると思いますが、『LINE公式アカウント』でも同じように、1対1のチャットのやり取りが可能です。
個人のLINEアカウントでは『トーク』という画面で会話のやり取りをしますが、『LINE公式アカウント』では『チャット』という画面でやり取りをします。ここは、少し言い回しが異なりますので注意しましょう。
ユーザーがLINE公式アカウントに『友だち追加』をしてくれさえすれば、チャットメッセージを受け取ることができます。直接、チャットで質問をうけたり、相談をうけることが可能です。使い方次第では、注文も受けることができますので、営業ツールとしても非常に便利です。
個人のLINEアカウントとは違い、LINE公式アカウントに『友だち追加』されたユーザーは、企業側ではわからないようになっています。あくまでもユーザー側がチャットに投稿してくれて、はじめてユーザーが誰であるかわかります。
できるだけユーザーを可視化したい場合には、チャットにメッセージをいれてもらう工夫をしましょう。「メッセージ投稿でプレゼント!」などのキャンペーンをうって、できるだけ多くの人にチャットしてもらえると多くのユーザーが可視化できます。
3メリット2:メッセージ配信が便利
上記のチャット機能とは別に「メッセージ配信」機能があります。
チャット機能は、あくまでも『友だち追加』してくれたユーザーが、チャットのアクションを起こして初めて成り立つものです。しかし、ほとんどチャットを送ってくれることはありません。
しかし、そんな隠れているユーザーに対して反応してもらうために、魅力的なメッセージを一斉配信することができます。それが『メッセージ配信』です。
配信できるメッセージは、テキストだけでなく、ウェブサイトのURLや画像も送れます。
いわば、メールマガジンのようなものです。
メールマガジンはメールを立ち上げないと見られませんが、『LINE公式アカウント』経由であれば、個人のLINEのトーク画面に表示されますので、見られる確率が高いメッセージになります。
4メリット3:クーポンが便利
『LINE公式アカウント』にはクーポン機能というものがついています。
簡単にクーポンチケットを発行することができます。
「友だち追加」特典としてクーポンを用意している企業が多いようです。
特典を配布しても、一人でも多くの登録者が欲しいということです。
クーポンはもらって嬉しくない人はいません。
できるだけ魅力的なクーポンで『友だち追加』を促しましょう。
5デメリット1:友だちが増えにくい
これまでメリットばかりをまとめてみましたが、デメリットもいくつかあります。デメリットというよりも、工夫が必要な部分です。それについて、いくつかまとめておきます。
まずは、友だちが増えにくいのが難しさの一つです。
有名な企業やブランドならまだしも、一般的な中小企業の場合、『LINE公式アカウント』を見つけてもらうのは至難の技です。
検索で見つけてもらうことは、ほとんど無理だと思ったほうが良いでしょう。
そのため、なかなか友だちが増えません。
ですから、とにかく友だちを増やすために積極的に告知(アナウンス)する必要があります。
名刺やホームページ、店頭ポップやポスターなどで、LINE公式アカウントの存在をアピールしましょう。一人でも多くのユーザーを集める必要があります。そのためにも、友だち追加特典のクーポンも魅力的なものを用意する必要があります。
いくら良いメッセージを配信しても、配信できる友だちが少なければ効果は半減します。できるだけ多くの『友だち追加』を集めることから始めなければなりません。
LINE公式アカウントは、友だちの数が生命線です。
6デメリット2:チャットの対応が難しい
もう一つのデメリットはチャットへの対応です。
メールと違って、『LINE公式アカウント』のチャットはダイレクトにユーザーのスマホを介してつながります。そのため、質問や相談ごとなど、ユーザーからのチャットには真摯に対応しないと企業の信用を失ってしまいます。
ユーザーからチャットが来ていたのに誰も気づかず、何日も放置してしまってはいけません。
営業時間中であれば、できるだけ誰かがチャットを確認する必要がありますし、確実に返信をしていく必要があります。
また、チャットのやり取りで、行き違いの無いように対応することも大切です。
●●時に予約したのに、予約が入っていなかった!なんてことのないよう、『LINE公式アカウント』担当の人を決めてきめ細やかに対応することが必要です。
7それでも始めたい『LINE公式アカウント』
以上、特に注目したいメリット・デメリットを5つにまとめてみました。
デメリットをみると、ついつい尻込みしてしまいそうになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、中小企業の販促・広報活動に使えるSNSの中では、最も効果的なツールだと思いますので、あまり慎重になりすぎずトライしてみてください。何よりもユーザーのスマホと直接繋がれるというのは、何にも代えがたいツールです。
とにかく、一人でも多くの「友だち」を増やすこと。
うまく育てれば、中小企業にとってはお金を払ってでも集めたい財産になるはずです。中小企業では、まだ十分普及されていない『LINE公式アカウント』ではありますが、できるだけ早く始めて、一つの基盤を作っておきましょう。
その他、メッセージ投稿用のjpg画像などのデザインも行いますのでお気軽にご相談ください。