

執筆者:後藤ようこ
起業でつまづきやすい事
- 2014年02月20日
- コラム
お仕事柄。
新規事業立ちあげ、つまり“起業”をする方の販促物(パンフレットやWebサイトなど)を作らせていただくことが多くあります。これらのクライアントの業種はさまざまで、一般的なサービス業から医療、物販まで幅広く、お仕事させていただくことが多いです。
おおむね、新規開業(いわゆる起業)時というものは、クライアント側もとても忙しいものです。オフィスの内装にてこずったり、機械の納入手配や、スタッフの人材募集・面接など、バタバタしていることがほとんどです。
そんな中、起業したら、すぐ営業をしなければならない!ということで、パンフレット(カタログ)やWebサイトを急いで立ち上げるという訳です。
段取り良く余裕をもってこういったことをやってのける人も中にはいらっしゃいますが、それはすごく稀なケースです。だいたいのクライアントは、半ばパニックになりながら、これらをやってのけているわけです。
さて、そこでです。
パンフレットやWebサイトなどの販促ツールを準備していく過程で、圧倒的につまづきやすい事が一つあります。
それは、“デザインにこだわりすぎて進めない(進まない)”方々です。
販促物のデザインを生業としている当社が、「なんてこと言うんですか!」と怒られそうですが、実際、そうなんですから仕方がありません。
もちろん、これらは「デザインなんか、そこそこでいいのに。」という意味ではありません。
当然のことながら、会社のイメージを決めてしまうデザインは非常に重要です。ある一定の綺麗なイメージのものを用意するのは当たり前です。しかし、これは、“それ以上でもなく、それ以下でもない”ということを忘れてはなりません。
販促物のデザインをしていく時に、「このイメージはこうじゃなくて、もっとなんというか、表現しにくいんですけど….」と一つの事にこだわりすぎて、全体が全く進まないというケースが本末転倒だと考えているのです。こんなことをしているうちに、時は刻々と流れ、結果、なかなかツールが用意できない!という事になりかねません。芸術ではありませんので、細かい事にこだわるのは時間の浪費だと考えてもいいくらいです。
これは、折角、起業したんだから、納得したもので営業したい!という気持ちがそうさせてしまうケースが多いようです。もちろん、気持ちは分かります。でも、バタバタした起業準備期間では、冷静に自社のイメージを固めることは、とても難しいのです。結果、納得出来ないばかりか、何も前に進まないという結果に陥るわけです。
いやいや、これは、ちょっと言いすぎかもしれませんね。笑
もちろん、デザインを軽んじるのでは無いことだけは、念押ししておきます。
一番強調したいことは、起業とは、初める前の準備が大事なのではなく、起業してからの方が大事だという観点で起業することが必要だということです。まずは、仕事をとってくること。それを円滑に回すこと。新たに仕事をとる仕掛けをたえず考える事。まず、これらがあって、販促ツールが必要になるということを忘れてはいけません。
私たちも、多くの起業家を拝見してきましたが、一生懸命販促ツールを用意しても、すぐ廃業に追い込まれてしまう起業さんもいらっしゃいました。もちろん、自分たちも他人事ではありません。だからこそ、「自分事」として、新規開業に取り組むクライアントの力になりたいと考えています。
ちなみに、開業時にとにかく早い段階で必要なのは、①名刺 ②Webサイト ③ロゴマーク この3つです。
これをしっかり作り、あとは、時間に余裕ができるまでは、簡単なもので対応しても良いと思います。
しかし、これら3つはきちんと作っておく必要があります。
まずは名刺交換→Webサイトにアクセス。
この流れがあれば、営業チャンスは獲得できます。
私たちもデザイン業を生業として法人化しましたが、起業したばかりの時のロゴマークと今のロゴマークは違います。途中で変えました。パンフレットもWebサイトも、ちょこちょこイメージを変えています。しかし、業務内容のコンセプトだけは、開業当時のままで同じです。コンセプトさえぶれていなければ、イメージはあとから変えていっても構わないのです。いや、むしろ、時代の変化と共に変えて行くべきでしょう。
商用デザイン・イメージとはそういうものだと考えます。
できるだけ波長のあう信頼出来る業者さんを見つけて、概ねお任せするほうが懸命です。