

執筆者:後藤ようこ
ソーハラって知ってる?
- 2013年10月10日
- コラム
- SNS
ソシャルメディア・ハラスメント「ソーハラ」
「セクハラ」とか「パワハラ」とかという略語の中に、最近、「ソーハラ」という言葉が加わったそうです。
「ソーハラ」とは、
上司が部下に友達承認を暗に強要したり、投稿への反応を過度に求めすぎること
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130110-OYT1T00925.htm
最近は、こういった社会現象が職場内に起こっていてまことしやかに問題になっているそうです。みなさんも御存知の通り、ソーシャルメディアといえば、Twitterやfacebook。
数行の投稿で、多くの人と出来事をシェアしたりすることで、様々なコミュニケーションが展開できるわけですが、それが、実生活(職場なども)で悪影響を及ぼしているようで、なんとも複雑怪奇な世の中になってしまったと思うわけです。はたして、どんな事が「ソーハラ」として扱われるかというと、なかなか微妙なことでありまして、
好感を持つ人からだったらそんなでもないのでしょうが、あまりそうでは無い方や、職場の上司とかになると、これまた微妙な事になるようです。
こちらの記事によると、
仕事やプライベートで知り合うと、
必ず「facebookやってる?」と聞かれお友達申請をしてくることが始まりだそう。
その後、
(1)すべての投稿に、即「いいね!」を押してくる
(2)facebookの投稿を、リアルな会話につなげてくる
(3)意味なくメッセージを送ってくる
(4)まったく面識のない自分の友人に「友達」申請する。
(5)投稿した写真をダウンロードしている
(6)すべてのSNSでつながろうとする
(7)意識されたい下心が見え見えの投稿をしてくる
(8)自分の投稿に反応しろと圧力をかけてくる
といった行動が、いわゆる「ソーハラ」というアクションにとられてしまいがちなようです。
主に、若い女性が年配の男性から受ける感じや、職場で上司から受ける感じが、ポイントみたいですね。
本来、ソーシャルメディアの世界とは、自由な言論の世界であり、誰かとつながることも自由だし、誰かと会話をすることも自由です。そして、ソーシャルメディア独特の空気感みたいなものがあり、使っているうちに、その空気感が分かってきます。特に、ソーシャルメディの世界の特徴的なところとは、24時間・365日つながれる、という所でしょうか?
つまり、ONとOFFがない、プライベートな空間であるわけです。
もちろん、投稿したくない時間帯は投稿しなくていいわけですが、OFFで体感した感動とか、見た美しい景色とかを、いろんな人とシェアしたい!という気持ちになり、ONだけでなくOFFでもソーシャルメディアに投稿したりします。
自分だけで感動すればいいのでしょうが、多くの人に教えてあげたい、この気持ちをシェアしたい、という基本的欲求こそが、このソーシャルメディアの世界を育ててきたわけであり、やはり、ONもOFFもない継続的な時間の流れで使ってしまうわけです。
そこで、
職場の上司や、あんまり良く知らない方から、四六時中監視されるような反応をされると、やはり、嫌悪感を抱いてしまうわけですね。
反面、ソーシャルの中では、モテモテの人たちもいます。
それは、投稿の内容に力のある人であり、人を惹きつける投稿をする人たちです。
そういう方は恐らく、上記に書いた「ソーハラ」と呼ばれる行為の逆をしていると思います。
自分から友達申請も積極的にしないでしょうし、「いいね」ボタンも、さほど頻回に押す方では無いでしょう。もちろん、誰かに「いいね!してね」とかは言わないでしょうし、粛々と、人々に有意義な情報を発信し続けていると思います。
ソーシャルメディアは、「個のメディア」です。
いわゆる「自分メディア」なのです。
ソーシャルメディア内で好感を持たれたければ、まずは、自分の良い所を思う存分表現できる表現者でありたいものです。