

執筆者:後藤ようこ
分かりやすいカタログの作り方
- 2016年09月10日
- コラム
暑いですね!今日は、埼玉北部の行田市から草加市まで、クライアント訪問で移動したので、本当に夏の暑さにやられてしまいました!だいぶ、タクシー移動だったので、クーラー下の移動がほとんどでしたが。(笑)みなさんはいかがお過ごしですか?
さて、今日は、パンフレットの原稿作りについてお話したいと思います。
つい先日、クライアントから『すでに使っているパンフレットが分かりにくいので、ダイレクトメール用に分かりやすく反響の出やすい形に作り直したい』というご相談をうけ、現在、パンフレットのリニューアルをしています。
現行のカタログを拝見しましたが、確かに専門的すぎて難しいものでした。
その業界について、あまり詳しくないせいもあるのでしょうが、素人の私が見てもピンと来ず、なかなか理解しずらい形です。
早速、リニューアルにとりかかりました。
クライアントのご要望にそって、分かりやすく反響のでやすいパンフレットに作り直すには、まず現行のカタログの内容を理解する必要があります。まずは、読み込んで、不明点は先方に確認して、どんな内容なのかを理解してから始めます。
その後、”必ず入れる必要があるもの”をピックアップ。
そして、”できれば載せたいもの”⇒”特に掲載しなくても良いもの”という具合に、順に取捨選択していきます。
結果、必ず乗せなければならないものは、あまり多くありませんでした。
よって、残ったものをできるだけ見やすく分かりやすく、絵や図を用いて構成しなおします。余白やイラスト、見出し文字やキャッチコピーも完全に作り直します。
こうしてできたドラフトをベースを、クライアントに確認していただき、おおよそのOKをいただいた時点で、デザイン案に進みます。
この工程で大事な事が2点ほど。
【1つ目】
文字が分かりにくい、多すぎるからと言って、むやみやたらにカットするのは避けること。必要な説明や、食いつきやすい説明はきちんと載せる必要があります。表現や言い回しをかえるだけで、だいぶ読みやすく、相手に訴えることができます。
なんでもかんでも削除すればいいという訳ではありません。「簡潔にする」という事は、「文字を省く」だけの単純な作業ではありません。
【2つ目】
ドラフトを確認していただいてからデザインに進むこと。
こちら側で一方的に編集したものをベースにデザインに進むと、結果、必要なものが抜けていたり、ピントがズレてしまったりして、一からやり直しになる可能 性があります。デザインは、コンテンツがある程度固まってからでないと作ることができません。掲載する文字量やイラスト図の量によっても、全然異なるデザ インになるからです。
往々にして、自分たちのサービスをよく知っているからこそ、わかりづらいパンフレットにしてしまいがちです。時には、客観的な目で内容を見てもらい再構成することも、十分大事ですのでご参考ください。