

執筆者:後藤ようこ
電話美人のネタ帳【Vol.2】
- 2013年10月03日
- コラム
今回は、前回に引き続き、電話対応のポイントのついてまとめてみたいと思います。
ファーストコンタクトでは「笑い」が大事。
今回は、「笑い」です。“お”をつけて、お笑いにしてはいけません。(汗)いや、爽やかであればお笑いもいいかも知れません。
前回の記事では、話し言葉のイントネーションに触れました。
それと同じくらい、電話上手になるコツは「笑い」だと思いませんか?
私は、初対面の方とお電話で話すときにはできるだけ早い段階で、小さな笑いを入れます。笑いといっても、ゲラゲラとお友達と爆笑するほどの笑いではありません。
文字で表すとしたら、
『うふっ』
という感じでしょうか?
いやいや、この『うふっ』の最後に♡マークは付けないでくださいよ。奇妙な電話になってしまいます。(笑)気心知れる人と話をしている時に、その会話と会話の間に入れる、「間」みたいな小さな笑いみたいなイメージですね?微笑ましい状況の時にでる、あの感じでしょうか?
小さな赤ちゃんが笑った時。
小さなチワワの瞳がウルウルしてた時。
そんな光景を見た時にでる「笑い」ですね。
これを、初対面の方と話すときには、できるだけ早めに入れたほうが良いということです。(いやいや、「笑い」の説明に行間を使いすぎてしまいました。ごめんなさい。)なぜ、いちいち「笑い」を入れると書くのかと申しますと、ビジネストークというのは、本当に堅くて困ります。
「●●●様いらっしゃいますでしょうか?」
「今、お時間よろしいでしょうか」
敬語を使わなければならないですし、丁寧に、失礼の無いように話せば話すほど、親しみやすさというものを表現するタイミングを逸します。「ビジネストークに親しみやすさなど必要ない!」と叱られてしまうかも知れませんが、私はそうは思いません。どんなにお堅い業種であれ、どんなに肩書きの素晴らしい人であれ言葉でしか表現できない空間(時間)では、相手に踏み込むためには、できるだけ短時間で相手の懐に飛び込むことが、非常に大事だと思うのです。
いかがでしょうか?
「笑い」の具体的な使い方。
それでは、具体的に笑いをどのように使えばいいかまとめてみましょう。
1回の会話に何回いれましょうか?
どんなタイミングで入れましょうか?
引き笑いはダメでしょうか?
もちろん、3番目の「引き笑い」はダメですので注意して下さい。(笑)
まぁ、そんなにかしこまらず、枠にはめ込まず小さな笑いを、要所要所に入れ込めば良いと思いますが、ポイントとしては、下記のタイミングで入れるようするといいでしょう。
1つ目は、ちょっと言いにくい事を言う時。
2つ目は、ちょっと厳しい事を言われた時。
この2つですね。
シーンとしては、自分にとって不都合な状況に追い込まれそうな時に、いれこむのが良いと思います。
『ちょっと他社と比べると高いんじゃないですか?』とか、
『そんなに時間がかかるんですか?』とか言われた時などです。
上記の問いかけに対し、どのように切り返すかは人ぞれぞれだと思いますが、こういう返しにくい攻撃を受けた時にはすかさず、柔らかい笑いを盛り込みながら話すと伝わりやすいと思っています。
『はい。申し訳ございません。
当社の商品は、他社製品と異なり・・・・・・・なのです。
他社と比べると、ちょっと高く感じますよね。(笑)』
『はい。申し訳ございません。
できるだけ早くお納めしたいのですが、安全性を考え・・・・・なので
他社より、多少時間がかかるのです。
早く欲しい方には、待ち切れないとよく言われるんですよ。(笑)』
どちらも、最初にお詫びの言葉が入りますが、最終的には、相手の共感と多少のユーモアを含めた笑いで締めています(ちなみに、これはご注文になる前のトークです。ご注文後に納期が遅い!と怒られた時はこれではダメですから注意して下さい。汗)
そうすることで、初めての相手でも、相手の懐に飛び込むことができ、ぐっと距離を縮めることに成功するでしょう。
いつも笑顔を。
笑いとは、どんな相手にも通用する距離を縮めるために、とても必要なアクションです。日頃から、笑顔の練習や笑いの練習をしておくことで、ビジネスシーンでも十分活用することができると考えています。ビジネスシーンは本当に堅くて困ります。でも一度、「笑い」という柔らかい空間に相手を巻き込むことに成功すれば、きっと活路が見いだせるはずです。ただ、笑い過ぎは禁物です。常に、ヘラヘラ笑ってしまってはここぞの時は、逆に、悪影響を及ぼします。
通常は、シッカリときっちりとしたトークを。
そして、合間、合間に笑いを。
このタイミングを間違ってはいけません。
特に、相手の顔の見えない電話ではできるだけ、親しみやすさを強調し、笑いを取り入れてみてはいかがでしょうか?そのためにも、日頃から面白い話題やお笑いも見てみるといいですよ。