

執筆者:後藤ようこ
LINE公式アカウントを始めてみた感想 〜メリット・デメリット〜
目次
中小企業が無料で始められる『LINE公式アカウント』
『LINE公式アカウント』が無料*ではじめられるという事で、我社も、早速アカウントを作成してみました。(アカウントのご案内については、下記のコラムを御覧ください。
使ってみたら思った以上に便利で、これから中小企業の販促の柱になるのではないかと思います。
しかしながら、お客様に『LINE公式アカウント』の立ち上げを勧めてみたら、『LINE公式アカウントって何?』という反応も多く、想像以上に、まだ浸透していないようです。
今回のコラムでは、実際に『LINE公式アカウント』を立ち上げてみて、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるかについて簡単にまとめたいと思いますので、以下の内容をご参考ください。
*無料で利用できるフリープランは1ヶ月につき1,000通までメッセージを配信できます。


メリット1:チャットが便利
個人のLINEアカウントでお友だちとやり取りをしている人ならお分かりかと思いますが、『LINE公式アカウント』でも、トーク機能で1対1のチャットのやり取りが可能です。
個人のLINEアカウントでは、『トーク』という画面で会話のやり取りができますが、『LINE公式アカウント』では『チャット』と呼ばれ、個人のそれと全く同じ機能を保有しています。
よって、『LINE公式アカウント』に「友だち追加」をしてくれたユーザーから、直接、チャットで質問をうけたり、相談をうけることが可能です。使い方次第では注文もうけることができますので、営業ツールとしても、非常に便利な機能を有しています。
【注意店】
個人のLINEアカウントと決定的に異なるのは、LINE公式アカウントに「友だち」追加されたユーザーは、企業側ではわからないようになっています。ユーザー側がチャットに投稿してはじめて、ユーザーが誰であるかわかります。なので、できるだけユーザーを存在を可視化したい場合には、チャットにメッセージをいれてもらう工夫が必要です。「メッセージ投稿でプレゼント!」などの工夫が必要になります。
メリット2:メッセージ配信が便利
上記のチャット機能とは別に「メッセージ配信」機能もあります。
チャット機能は、あくまでも、友だち追加してくれたユーザーからチャットのアクションを起こしてもらって初めて、チャットが展開できますが、なかなかチャットを送ってくる人は少ないでしょう。
しかし、そんな隠れたユーザーに対して「メッセージ配信」で、一斉にメッセージを送る事ができます。
メッセージは、テキストのメッセージのみならず、ウェブサイトのURLや画像が送れます。
いわば、メールマガジンのようなものです。
メールマガジンはメールを立ち上げないと見られませんが、『LINE公式アカウント』のメッセージは、個人のLINEのトーク画面に流れますので、非常に訴求力のあるアクションです。
メリット3:クーポンが便利
『LINE公式アカウント』にはクーポン機能というものがついています。
管理画面にて簡単にクーポンチケットを発行することができます。
「友だち追加」特典としてクーポンが自動的にユーザーに送れる仕組みも可能なので、集客の一つに加えると良いでしょう。クーポンはもらって嬉しくない人はいません。できるだけ魅力的なクーポンで友だち追加を促すと良いでしょう。
デメリット1:友だちが増えにくい
これまでメリットばかりをまとめてみましたが、デメリットもいくつかあります。デメリットというよりも、工夫が必要な部分とでもいいましょうか。それについて、いくつかまとめておきます。
まずは、友だちが増えにくいのが難しさの一つかと思います。
有名な企業やブランドならまだしも、一般的な中小企業の場合、『LINE公式アカウント』を見つけてもらう機会も少なく、なかなか友だちが増えません。ですので、友だちを増やすために、できるだけ積極的に告知(アナウンス)する必要があります。
店舗であれば、店頭に「友だち追加」特典を大きく掲載し、一人でも多くのユーザーを集める必要があります。
いくら良いメッセージを配信しても、配信できる友だちが少ないのでは、効果は半減します。できるだけ多くの「友だち追加」を集めることから始めなければなりません。
デメリット2:チャットの対応が難しい
もう一つのデメリットはチャットへの対応です。
メールと違って、『LINE公式アカウント』のチャットは、ダイレクトにユーザーのスマホ経由でつながります。ですから、『LINE公式アカウント』のチャットにユーザーが簡単に投稿できるわけです。なので、質問や相談ごとなど、ユーザーからのチャットを見落としてしまう可能性があります。
営業時間中であれば、できるだけ誰かがチャットを確認する必要がありますし、確実に返信をしていく必要があります。
また、チャットの内容で行き違いの無いように対応することも大切です。
●●時に予約したのに、予約が入っていなかった!なんてことのないよう、『LINE公式アカウント』担当の人を決めてきめ細やかに対応することが必要です。
それでも始めたい『LINE公式アカウント』
以上、特に注目したいメリット・デメリットを5つにまとめてみました。
デメリットをみると、ついつい尻込みしてしまうかもしれませんが、中小企業にとってみれば、販促・広報活動に使えるSNSの中では、最も効果的なツールなのでは無いかと思いますので、あまり慎重になりすぎずトライしてみてください。
とにかく、一人でも多くの「友だち」を増やすこと。
中小企業にとっては、お金を払ってでも集めたい財産になるはずです。まだ、注目されていない『LINE公式アカウント』ではありますが、できるだけ早くに初めて、一つの基盤を作っておきましょう。