

執筆者:後藤ようこ
「五輪セール」はNG!
- 2014年09月15日
- コラム
今回の販促ブログは、遅ればせながら、東京オリンピックの話題に触れてみたいと思います。
遅ればせながらなのか、まだ、世の中は五輪開催の熱気にあふれているのか?は感覚的によくわかりませんが、宣伝・広告の側面では触れておかなければならないことが沢山あります。
もうすでに、沢山のメディアで報道されていると思いますが、五輪のエンブレムはもちろんのこと、「がんばれ!ニッポン!」というワードも、JOC(日本オリンピック委員会)に商標登録で抑えられたワードですので、自由に使うことはできません。
先日の東京新聞の記事に、JOCが「問題が生じる可能性があるとする」類似表現例が取り上げられていました。
下記が、その一部です。
●2020 開催決定ありがとうセール
●祝東京2020
●2020年 祝TOKYO開催
●東京バンザイ!!
●夢2020 大江戸セール
●やったぞ東京!
●7年後の選手たちに声援を
●東京ドリーム記念
●未来のアスリートを応援します
(引用:東京新聞 2013年9月13日)
東京でご商売を営む商店街の店主らは、簡単に使うことのできない宣伝ワードにがっくり肩を落としているとか…..
2020と大江戸セール…..はくっつけてはいけないのですね。(笑)ちょっとここが面白くてツボってしましました!
そのものズバリの表現だけでなく、文脈や状況から五輪を連想させる表現は“類似”に当たる可能性があるそうですので、注意が必要です。五輪という言葉を使って購買を煽ったり、商売につなげたりしている…と指摘されないようにしないといけないわけです。
万が一、これらに違反した場合の罰則ですが、まだ明確に定まっているわけでは無いのですが、明確な問題と認めた場合には、法的な対応も辞さない考えを表明しているそうです。
故意であっても、そうでなくても、「違反」と指摘されないような対応が必要になってきます。
それもこれも、パートナー企業(つまりはスポンサー)の権利を守るための環境づくりの一貫ですから、“しょうがないな”と、うなづけますが…。
とはいえ、久々の東京での五輪開催を、うまく商売につなげたいという日本企業の気持ちも分からない訳ではありません。
実に、知恵を絞って、様々なアプローチが展開されることでしょう。
ちょっと、それも面白そうですね。
何はともあれ、日本の経済が活発に動き、日本全体の元気を取り戻していきたいものです。
くれぐれも、五輪セールの使い方にはご注意ください。