

執筆者:後藤ようこ
インタビュー:わたしがブログを書く訳(1)
- 2016年03月03日
- コラム
今回は、”わたしがブログを書く訳”と題して、企業ブログを書くメリットやコツについてシリーズでお届けします。
取材先:有限会社羽鳥鈑金塗装工業所 専務取締役 羽鳥 様
本サイトは2012年に、WordpressによるWebサイトにリニューアルし、オフィシャルブログを内蔵したWebサイトになりました。羽鳥専務は、毎日ブログを書いていますが、2012年以前は、無料ブログを使っていたそうです。オフィシャルブログにしてからの反響やブログを継続しているコツについてお伺いした内容を記事にまとめました。
(以下、羽鳥専務の言葉)
わたしがブログを書き始めたのは、うろ覚えですが2003年頃からだったと思います。
無料ブログが流行しはじめた頃で、もちろん私も無料ブログを使って書いていました。
それから長い期間、無料ブログを使ってきましたが、2012年のリニューアルと同時に、無料ブログから自社サイト内のオリジナルブログに移行し、『作業日誌ブログ』として、今も毎日書いています。
これまで、長い期間、ブログを書いてきましたが、ブログを書き続けるメリットとして一番大きいのが、「とりあえず価格だけ聞いてみよう」という、若干、冷やかし気味のユーザーさんからのお問い合わせが減った事と、ブログを見たという新規のユーザーさんからのお問い合わせ総数が激増したことがあげられます。
特に当社は、車の鈑金塗装など、車の修理が主な仕事です。
人通りの多い道路沿いにお店を構えている訳でなく、工場地帯の目立たない立地に会社があります。
道行く人が、偶然看板を見つけてお問い合わせをいただくケースはほとんどありません。
よって、新規のお問い合わせのお客様に関して言えば「Webサイト、もしくはブログを見て」と、お電話もしくは直接来店してご相談いただくケースがとても多いのですが、頻繁にブログを更新するようになってからというもの、成約率が50%くらいから90%に上がるようになりました。
これらは、確実にブログ効果だと思いますし、これが無料ブログからオフィシャルブログに変えてからは、さらに顧客の信頼が厚くなり、良い効果をもたらしているという実感があります。
以前は、ブログ記事は不定期で書いていました。
しかし、2012年のWebサイトリニューアル後、オフィシャルサイトの中に入ったオフィシャルブログになってからというもの、『毎日ブログを書こう!』と決意し継続しています。
そして、結果として目に見えて現れるようになったのは『毎日ブログを書こう』と決意してから2ヶ月後くらいでした。
丁度、2ヶ月くらい経った頃から、「ブログを見てきました」という新規のユーザーさんが急増したのです。
このことから、『毎日書く』という事は、私の中で日課になり、苦にもなりませんし、営業ツールの一つだと考えています。具体的な成約率を数字であげてみるとすれば、1週間に2〜4件の新規のお客様からのお問い合わせを導き、月次平均で、5〜10組の新規顧客の獲得に貢献しています。
これらは、毎日ブログ記事を書きため投稿しているので、検索エンジンには効果的にヒットしてくれている事が大きいようです。記事単位で、間違いなくヒットしていて、その記事を見て、当社に足を運んでくれているわけです。
また、ブログの内容についてのお客様の評価で面白いことが分かっています。
『お宅のブログが面白いのは、表向きと裏側があるからなんだよ…』という感想をよく頂くことがあるのです。
例えば、お客様からのクレームにしても、私はブログで話題にしてしまいます。
それを、ただのクレームとして受け取るのではなく、そのお客様の気持ちを我々はどうして理解できなかったのか?どうすべきだったのか?をあえて公表してしまうことに意味があると感じているからです。
結果、そのクレームをどう収めたのか?、それをつまびらかにすることで、裏表なく顧客に真摯に向き合っていることを伝えることができます。こういうことって、見ている側もおもしろくありませんか?
あえての悪ふざけのときはあえて崩して、クレーム等の真剣な場面では真摯にうけとめる。
ただの出来事で終わらせること無く、ブログでも自分たちの考え方をオープンにすることで、顧客との距離が近くなるということなのです。
「綺麗な作業服着て 最高な仕事を見せる」のも技のひとつですが 顔を黒くして「一生懸命 作業してる姿」を見せるのも技の一つ。
こんなことを考えながら、ブログを日々書いています。
(次号は、『ブログが持つ力』についてまとめます。お楽しみに)