

執筆者:nobrand
歯科医院のWebサイトを考える【Vol.1】
- 2013年07月08日
- コラム
あまりにも簡単に考えてはいませんか?
ご存じのように、医療関係の宣伝広告は大きく制限されています。
タウンページへの広告掲載、駅などへの看板広告、Webサイトなどがは、唯一、医療機関の広告として認められていますが、ネットが普及した今日においては、高額な広告掲載料を踏まえると、タウンページなどは費用対効果が疑問視されつつあります。
駅などへの看板広告は、費用はもちろん条件的にも全てのクリニックが行えるものでもありません。
その点、Webサイトは比較的低コストで出来る上に、これからもその重要性は高まるばかりです。
と、ここまではドクターならどなたでも解っていること。
肝心なのはここからです。
クリニックの告知のために重要なWebサイト。そして多くのクリニックにとって唯一集患に向けて取り組める積極的な手段であるWebサイト。改めて考えてみれば、これほど重要であるWebサイトなのですが、あまりにも簡単に考えてはいませんか?
パソコンになれているからとドクター自らが作成したり、「私作れますよ」との一言でスタッフや知り合いに頼んだりしていませんよね?
貴院を知らない人にとっては、Webサイトから伝わる印象は貴院そのものと言っても過言ではありません。
ドクターがどれだけ高い技術を持っていても、どれだけ崇高な理念を持っていても、その事がWebサイトから伝わらなければ意味がないのです。例え日曜大工が得意だといっても、素人にクリニックの設計や内装を作ってもらったりはしないですよね?Webサイトを持つことの最大の目的は、まだ貴院を知らない人に、貴院のことを知ってもらうことです。
「作れる」ことと「伝えられる」こととは、意味が全く違うのです。
その違いこそが私たちプロの力なのです。
この連載記事では、歯科クリニックにとってのWebサイトについての重要性から、効果的なWebサイトについて考えていきます。
それでは、いよいよ本題です。
Webサイトを持っているだけではダメな時代
歯科クリニックの場合、内科や外科などとは違い、日々新規開院が増えています。
いくら医療と言っても、集患に対する取組は避けられない状況です。
先にも述べたように、新規開院を除けば、集患のための告知はWebサイトこそ重要になります。
ところが、数年前のようにWebサイトさえ作ればそれで大丈夫だった時代は終わっています。
理由は、歯科クリニックのWebサイトが増え続けているからです。
持っているだけで良かった時代から、その内容が問われる時代に入っているのです。
クリニックを探している人は、「エリア(地名・駅名)」と「科目(審美歯科・小児歯科)」のキーワードで検索します。
当然、日本中どのエリアであっても必ず複数のクリニックがヒットします。
検索結果の1〜3ページまでに表示されたサイトを一つずつアクセスをして、良さそうなクリニックを見つけます。
そうです。この「良さそうな」が曲者です。
クリニック選びをする人が、何を基準に「良さそう」と受け取るのかを知ることが最も重要なのです。
次回では、この「良さそう」について考えて行きます。