

執筆者:後藤ようこ
失敗しない制作会社の選び方【Vol.2】
- 2013年07月20日
- コラム
パンフレットにチラシ、Webサイトなどの作成を依頼する、制作会社選びのポイントをまとめた2回目です。
今回のポイントは、ポイント2【制作金額(見積書)】です。確認するポイントは2つ。
制作会社選び
1)制作金額
制作を依頼する側にとっては、出来るだけコストを抑えたいとの気持ちがあります。
当然、制作会社は低料金を提示する事で受注につなげようとします。
一見、お互いの目的が一致して良い事の様に思えますが、そこに重大な問題が含まれていることがあります。
理由は、「低料金なことが、最良ではない」ということです。
販促ツールは、「どれだけ安く作ったか」で評価されるものではなく、「どれだけ販促効果を生み出したか」で評価されるべきものだからです。
効果を生み出せないツールを、いくら安く作っても、コストはかかります。
一方、効果を生み出すツールは、コストを上回る売上をもたらします。
「安くても効果を出します。高品質です。」と制作会社は言います。
この言葉は、まさしく営業トークです。
世の中の全てのサービスや商品に共通しますが、商品の価格は「性能・品質・価値」で決まります。
本来の意味で、安くて高品質は不可能なことです。
まして、高品質な販促ツールは売上というお金を生み出します。
その様な高品質なツールが作成できるのなら、低料金で販売する必要も無いはずです。
従って、低料金の制作金額だけを提示してくる制作会社は販促効果を考慮した制作は行いません。
依頼する際には、「安すぎる=効果を生まない」ことを考慮する必要があります。
2)見積書
当然の事ですが、見積書は重要です。
売り手と買い手が取り交わす、約束になります。
従って、そこに書かれている内容が重要になる訳です。
チェックしたいポイントは3つあります。
<料金の内訳と説明が明示されているか>
見積書に料金が書かれていることは当然のことですが、その根拠が説明されていない場合には注意が必要です。
例えば、パンフレット制作の場合に、
・デザイン料 10万円
・印刷料 10万円
としか書かれていない場合には、問題があります。
本来であればデザイン料は、様々な要素に分かれていなければなりません。
企画提案は?原稿作成は?写真撮影は?イメージ写真の提供は?イラスト作成は?デザインラフの点数は?文字校正は?などです。
これらの作業内容に関する説明と、内容ごとの料金が提示されていなければ、後々のトラブルの基になります。
また、この内容の有無の確認なしに、制作料金の安い、高いは判断できません。
低価格の制作には、必ず低価格の理由があります。
制作会社がコスト削減のために行うのは、制作行程の削除です。
様々な制作行程を省くことで、低価格を実現してるだけのことです。
<複数の料金プランを提示しているか>
料金の内訳にもつながりますが、制作行程の内容が料金を決め、販促効果の有無にもつながります。
それならば、低価格だけに重点を置いた料金プランと、販促効果を狙った料金プランなどを複数提示しておくべきです。
その事で、買い手は自分の条件に合った制作を依頼する事ができるのです。
<制作の条件が記載されているのか>
制作の条件とは、先の内訳以外にもあります。
それは、打ち合わせの方法、制作期間、修正回数、納品方法、支払い方法などです。
これらの説明や取り決めがされていないことも、トラブルの原因になります。
以上の様に、制作料金は制作会社選びの重要な要素ですが、それ故にチェックしなければならない点も多くあります。
簡単に金額だけを見て判断することは、大きなトラブルに直結します。
ちなみに、トラブルとされるケースとしては、
- 終わってみれば、当初の見積もりよりも高くなってしまった。
- 思っていた様な仕上りになっていない。
- 制作行程で対応に不満がでる。
- 販促効果にまったくつながらない物になってしまった。(これが一番のトラブル)
などです。これらの詳細については、いずれ説明します。
最後に宣伝ですが、弊社では上記の要素を満たした、料金提示(見積書)となっています。
次回は、3つ目のポイント、【電話でわかる会社の質】についてお話します。