

執筆者:後藤ようこ
社長の話は面白い【Vol.1】
- 2013年08月26日
- コラム
先日、弊社の主催で歯科クリニック向けの合同セミナーを行いました。歯科クリニックを対象としたサービスを行っている、弊社も含めて5社の社長が、それぞれの持ち時間で講演を行いました。私にとっては直接関係のないサービスでしたが、「なるほど、いいサービスだな」と関心しきりでした。
う〜ん、やはりどの会社も社長が話す営業トークは面白い。営業マンの営業トークが悪いということはありませんが、やはり社長になると何かが違います。
今回のテーマはこの違いについて話したいと思います。
第1回は、「社長が最高の営業マン」
まずは、その違いについて気づいた点を上げて行きます。
1)商品・サービスに対する思い入れが違う
この事は当然のことかもしれませんが、「自社の商品は我が子と同じ」という感覚でしょうか。
この思い入れが、商品に対する自信につながっているんですね。
「ここと、これに関しては、他社には負けません」、この言葉にも「言わされている」という感じがしないんです。
本当に商品に自信があるからこそ、自然に表れてくるのです。
この微妙な感覚が、「売り込み」や「押しつけ」とは違う、信頼感を伝えることになるのかもしれません。
2)商品・サービスに関する情報が豊富
情報とは、例えばパンフレットやWebサイトに書かれている様な、規格や性能のことだけではありません。
その商品に関する、開発の原点や苦労、お客様とのエピソードなど、数字などでは表せない情報です。
言い換えれば、生臭く、泥臭く、まさしく生の情報です。
実は、お客様が求めているのは、パンフレットに書かれた宣伝文句や数値ではなく、この生の情報ではないでしょうか?
生の情報は、宣伝文句に対して、より現実的でより共感を持たれる情報になると思います。
3)人柄・話し方
この違いは、営業マンには難しいことかもしれません。
人柄に関しては、そもそも社長になる様な人は個性的であると言えると思います。
もちろん、営業マンにも個性的な人はいます。しかし、社長の個性は、会社そのものの個性となります。
その個性が会社や商品に対する、安心感、信頼感につながるのだと思います。
また、話し方に関しても、営業マンとは違ったゆとりの様なものを感じます。
この事も、個性と同じで「売り込み」が全面に出過ぎない安心感、信頼感につながっています。
以上の様に、役割として商品を売り込むことに徹した営業マンに対し、それとはまったく違った印象を与える事で、より商品に対する好印象を得る事に成功しているのだと思います。まさしく、「社長が最高の営業マン」だと思います。
と、ここまでは社長の営業力を褒め称える内容になりましたが、同時に問題点も気になりました。
その話に関しては、次回へと続きます。