

執筆者:後藤ようこ
言葉を割愛しないこと
- 2017年07月12日
- コラム
当社では、パンフレットやカタログ、ウェブサイトのデザイン制作を主な業務とさせていただいておりますが、その一連のお仕事の過程の中で、切っても切り離せない“文章のライティング”という作業があります。
そのお仕事内容は幅広く、キャッチコピーの作成から文章の作成、リライト(編集)、校正まで、実に様々なライティングサポートを行います。
そのお仕事の中で、クライアントが書いた文章を校正したり、加筆したりすることがあるのですが、その時に、とても強く感じることがあります。
特に、ウェブサイト用のコラムやブログ記事などを読んでいても感じます。
それは、長文の原稿に慣れていない方の場合、どうしても『言葉を割愛』してしまいがちになる….という現象です。
その理由としては、(長々書きたくないということで)必要以上に言葉をカットしている場合もありますし、『伝わるだろう』という思い込みで書かれたりすることもあるでしょう。
しかし、ついつい言葉を削りすぎると、全く伝わらなくなってしまう場合があります。
話し言葉と書き言葉では、相手への伝わりやすさが、大分違って受け取られます。
イントネーションやジェスチャーなどもない、静的な空間の中で、言葉や文章だけで読み解かなければならないというのは、とても難しいものです。
文章を書く時には、読み返しながら書くと思いますが、必要以上に言葉をカットしていないかを意識しながら書くだけでも、随分伝わり方が違うと思います。