

執筆者:後藤ようこ
問い合わせを増やすことと成約率をあげること
- 2017年07月20日
- コラム
- 成約率
当社は、デザイン制作会社ではありますが、販促ツールを使った販売促進のアドバイス(コンサルタント)も一緒に行っている所が、他のデザイン会社さんとは、若干違う所です。
何年間も、このスタイルでお仕事をやってきましたので、今では、実に幅広いご相談をうけることがあります。
時々、販促強化のご提案をするにあたり、クライアントの所にご訪問し、現場で働くみなさんの声を聞くこともあります。もちろん、ご経営者さんも同席する場合もありますが、スタッフさん達だけでお話をさせていただく事もあり、普段はなかなか出てこない現場の問題や改善案が出てきたりします。
実は、ここはとても大きな落とし穴がある場合があります。
経営者側は、できるだけお客様からの問い合わせが欲しい、売上に繋がるオファーが欲しい、と思うのですが、それを現場がきちんと処理出来ない業務になっている場合もあるからです。
一人ひとりの仕事が煩雑で業務の効率化がなされていなかったり、そもそも【売上アップ】という意識がスタッフ間で共有できていなかったりする場合があります。
こうなると、いくらお問合せが増えたとしても成約にはいたらず、ただただ、問い合わせを処理するだけ….というジレンマに陥るのです。
よく混同されがちですが、お問合せを増やすことと成約率を上げることは直結しないのです。
もちろん、問い合わせの数が増えれば母数が増えるわけですから、成約率も増えるでしょう。でも、それは実際は微増だったりします。それよりも、問い合わせは少なくとも確実に成約につながる仕組みを考えるほうが、より効果が出る場合の方が多いのです。
成約率をアップするのは、簡単なことではありません。
お客様にかかわるスタッフ全員の意識が成約率アップに向いていること、それを行動に移せるレベルのマニュアルになっていること、そして上級者は、マニュアルには無い臨機応変の対応をできることなど、非常にレベルの高い事なのです。
そういう意味では、経営者はじめ現場を監督するポジションにいる人は、こういった事がスタッフの意識および行動の隅々まで浸透しているかを管理し、日々、オペレーションの改善を重ねる必要があります。
ただ単に、お問合せを増やすことを模索するのではなく、現場が花を咲かせるための努力ができる状態であるかを、見つめ直す事から始めると良いと思っています。