

執筆者:後藤ようこ
【印刷業界】配送料の値上げおよび発送条件の変更
- 2017年09月28日
- コラム
先週あたりから、当社のお取引先である印刷会社および加工会社さんなどから、『送料値上げ』のお知らせが届いています。
これは、2017年10月1日より予定されている『ヤマト運輸株式会社』さんの送料値上げに影響されたものです。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/ad/1001/
それぞれの業者様からの連絡は、『度重なる交渉を重ねて参りましたが』や『これまで企業努力により価格の維持に努めてまいりましたが』という文面で構成されています。
今回のヤマト運輸さんの値上げにより、泣く泣く、送料値上げに踏み切らざるを得ない状況が浮き彫りになっております。
これらの送料値上げにより、仕入れ業者さんからの見積金額が変更されるため、多少の値上げは検討せざるを得ませんが、当社では、できるだけ吸収できるものは吸収していきたいと考えています。
送料の値上げは、確かに懐事情から考えると痛みを伴うものではありますが、運送業界のマンパワー不足や、多様化している社会のニーズに応えるためには、致し方ないということでしょう。
こんなに正確に、そしてレスポンス良く配送してくれる物流サービスは、世界を見渡してみても日本くらいなものでしょう。元々の物流サービスの質が高すぎるのだと思っています。
一般的な中小企業は、様々な企業努力により、誠実なビジネスを遂行しています。
特に、当社のお取引企業様も、紳士的な商取引をしてくださる企業様ばかりです。
ですから、できるだけ『値切り交渉』はしないようにしています。
正当な価格でご提示していただいた金額を、むやみやたらに『値引き交渉』はしておりません。
もちろん、エンドユーザーであるクライアントに『なんとか、もうちょっとだけ引いて下さい』と、たまに言われることもありますが、最初から値引きを考えるのではなく、何か金額が下げられる工夫を持ってコストカットできるような提案が無いかを模索してから金額交渉しています。
なぜなら、値引き交渉で大きく値引きできるのであれば、最初に提示した金額は何だったのか?という事です。
最初から余裕のある価格で提示していたのであれば、それはそれで信用を失うのでは無いでしょうか?
よって、取引業者様とは、出来る限り無理な値引き交渉はしない、無理な要求はしない、という視点で取引をいたします。
そうした信頼関係の元でビジネスを行っていくことで、万が一、何か起こった時でも無理を聞いてくださるものです。
筋の通らないビジネスは、信用を失うだけでなく、同じ仕打ちが必ず自分たちにも返ってきます。
そう考えて、誠実な商取引を目指しています。