

執筆者:後藤ようこ
電話美人のネタ帳【Vol.1】
- 2013年09月15日
- コラム
- 電話応対
名乗るより大切な事
『はい。●●会社の●●がうけたまわります』
多くの企業で、電話応対時に、個人名を名乗ってから電話をうけるマナーが多くなってきたように感じます。
一般的な社会人の電話マナーではありますがとても感じがいいな….と感じる反面で、何かスパイスのようなものが足りないな、と思うことがあります。
その理由は何なのか?考えてみると、●●です、と名乗られたのに、●●さんの事があまり記憶に残らないのです。個人名で名乗っていただいたにもかかわらず記憶に残らない。
実はここにポイントがあります。電話口では、まさに相手の姿は見えません。
どんな美人もイケメンも、どんな才女であるかなんて履歴書つけて電話にでていただかなければ分からないということです。(笑)しかし、逆をかえせば、どんな人でも、美人にもイケメンにも才女にもなり得るということが言えます。
私は、これまで、ビジネス上の電話応対について、色々考えてきましたが、その法則を幾つかポイントにまとめてして
連載でお送りしたいと思います。
Vol.1:イントネーションに気を配る
「ありがとうございます」
そもそも、何人足りとも例外なく、感じ良くうけとる魔法のコトバ。
しかし、この素晴らしい言葉も、イントネーションで随分印象が変わります。
「ありがとうございます!!」と元気よくいう場合、「ありがとうございます。」とNHKのアナウンサーみたいに落ち着いたトーンでいう場合。どちらもTPOに合わせてトーンを変えるでしょうが、相手の表情が見えない電話口では、トーンに気をつけていうことをおすすめします。
「ありがとう↑ ございますぅ↓」
これは、相手に感情を込め、親近感を持った言い方です。
そうそう、
例えば、何かの催事に、遠方から友人がわざわざ駆けつけてくれたとき、涙がじんわりと浮かぶくらい感動し、感謝したとき、
「本当にありがとう↑ ございます↓。」というトーンになると思います。
まさに、このイントネーションです。
「ありがとう↑ ございますぅ↓」
必ず、このワンフレーズに、上がる↑、下がる↓、のイントネーションが必要です。
これを、初めて電話をうける、初対面の人に行いたいものです。
これは、●●会社の●●が承りました、という事務的な受け答えに、この「ありがとう」をプラスすることで印象に残る人になることができると考えています。このイントネーションのポイントは、決して事務的にならず、相手に敬意を払いつつ、初めて話す人なのに親しみやすく伝える、という点です。ここがポイントです。
これは、商談成立の入口だと考えています。
電話にでる、すべてのスタッフに身に着けておきたい電話マナーは、名乗ること以上に、相手の懐に飛び込み、親しみやすい電話応対だと思っています。
次回は、「電話応対に挟む、笑い」について書いてみたいと思います。